自分が叱られたときやダメだしされたときに、以下を把握して自分の糧とすることは大前提(実は意味がない叱り・ダメだしと判断して無視するというのも立派な対応)。
- 何について叱られている/ダメだしされているのか?
- どういう理屈で、それはダメであると相手は考えているのか?
- どういう条件の下で、それはダメとされているのか?(常にダメなのか?ケースバイケースなのか?)
より効率的な方法は研究室やゼミにおいて、他人への叱り、ダメだしに聞き耳をたてて、同じように分析して、自分の糧にしましょう。この方法が良い点は以下のとおりです。
- 自分への叱り・ダメだしでないので、精神的にきつくない(所詮他人事)
- 自分が一生懸命取り組んだことではないので「がんばったのに…」という意識が生じない(サンクコストを気にして判断がゆがまない)
- 自分の仕事ではないために知識が足りない。その結果、先入観なく物事を見ることができる(岡目八目効果)
- 自分が叱られる・ダメだしされる前に、同じような失敗をあらかじめ回避できる
部屋が同じだったり、ミーティングに参加していたりするときには、嫌でも他人への叱りやダメだしは聞こえるもの。それを単なる騒音ではなく、自分を磨くチャンスにしましょう。
もし、他人の叱りやダメだしに聞き耳を立てることに罪悪感があるのならば、あとで叱られた・ダメだしされた人が凹んでいたら、愚痴を聞いてあげたり、元気づけてあげたり、一緒に叱った人やダメだしした人への悪口に乗ってあげたり、気分転換につきあってあげたりしましょう。また、叱られている・ダメだしされている内容がうまく理解できていないようならば、それとなく理解を手伝ってあげましょう。それで、聞き耳をたてたことに対する対価は支払えているはずです。
また、いろんな指導や議論が電子メールでされている場合もあると思います。時間の許す限り、同報(CC)されてきた指導メール・議論メールに目を通しましょう。そうすれば、一挙に何倍もの指導を受けているのと同じ効果を得られます。同報(CC)されているということは、時間があればあなたにそのメールを読んで読んでほしいということですから、読むのは全く問題ありません。もちろん、同報(CC)されていないメールを何らかの方法で読んではいけません。
なお、これは空気を読めということではありません。