この記事がニュースになるのがすごいなぁと思う。ニュースになる「当たり前でない」ということだし。
岐阜経済大学経済学部の卒業論文発表会が7日、大垣市北方町の同大であり、今春に卒業予定の学生75人が4年間の集大成となる研究成果を発表した。
7教室に分かれて開始。学生一人一人が指導教員ら2人の教員と学生の前で「欧州と日本の経済危機」「日本の原発と電力問題」などの研究テーマに沿って10分の制限時間で、データを交えて発表した。その後、教員や学生たちの「ギリシャ問題がなぜEU(欧州連合)にまで拡大したのか」などの質問に答えていた。
発表会は審査会も兼ねており、指導教員ら2人の教員が、内容や論点などについて評価基準に基づいて審査。単位が認定された卒業論文は「演習論文集」として発刊、卒業式に手渡されるほか、大学図書館にも保管される。
発表会は、発表したり、質問に答えることで研究テーマをさらに深め、思考力や表現力を高めるのが狙い。社会科学系の大学では珍しい取り組みという。【子林光和】
世代別大学経験者、修士課程進学者のいる割合 with 投票率にまとめた世代別大学進学率からすれば、上記のような事柄がニュースになるのはありえる。世代があがるごとに身の回りの大学進学者がいない。また、学歴ごとにある程度、交友関係が固まるならば、50代以降は子供も含めて一切大学進学者がいない可能性もある。
世代 | 進学者率 | 子供の進学率(+20歳) | |||
20代 | 10人中4、5人 | ? | |||
30代 | 10人中3、4人 | ? | |||
40代 | 10人中2、3人 | 10人中4、5人 | |||
50代 | 10人中2、3人 | 10人中3、4人 | |||
60代 | 10人中1、2人 | 10人中2、3人 | |||
70代以上 | 10人中0、1人 | 10人中2、3人 |
20代〜40代は自分自身や子供の影響で「大学行くのが当たり前」が強化されているかもしれないけど、人口のボリュームゾーンである50歳以上は「大学はエリートがいくところ」の認識が強いのだと思う。国会議員や首長のボリュームゾーンは50歳以上だろうから、今の働く世代とギャップができるのは当たり前。ギャップが当たり前であることを認識した上で、教育政策や行政をやって欲しいのだけどなぁ。話がよじれた。
また、再:ポスドクや博士課程の就職の話をする場合には「博士課程=大学院」と呼ばないで欲しいでまとめた、分野別就職率をみると卒業生のうちざっくり3分の1が理系学部。大学卒業者の3分の2は卒業研究していない可能性があるので、自分のまわりと大学時代の思い出を話しても、「卒業研究たいへんだった」という話題はでない可能性が高い。
以上、新聞読者が大学から遠い可能性があること、大学卒業者であっても多くの人が卒業研究をやったことないことからすると、この毎日新聞の記事はニュースバリューがあるとみなしてもおかしくはない。でも、毎日新聞で理系白書連載していたでしょ?