言いたい気持ちもわかるけど筋違いの責任を求めるのはやめよう

私が大学の中の人だからというのを割り引いてください。

大学は学生に学ぶ場を提供しているだけであり、学生のプライベートを管理する責任はありませんし、するべきではありませんし、そもそも論として運用上管理できません。

もし、大学が学生のプライベートの行動について謝罪するならば、大学はプライベートにおける管理責任があると認めることになり、できもしないことをできるように主張することになるので不誠実です。まあ、とりあえ謝罪しておいた方がよいよね。という気持ちはすっごくわかるのですが、こんなん再発防止とか無理でしょう?

法政大の広報広聴課では、ツイートしたのは男子学生本人であることを確認したといい、「大学として、熊谷さんを含め、関係方面にご迷惑をかけ、深くお詫び申し上げます」と陳謝した。

騒ぎになった2011年7月21日朝から、「学生をきちんと指導してほしい」などと数件の電話があったという。大学側は、この学生とは22日に面談し、厳重注意するとしている。

まあ、絶対にないとは思うけど、熊谷さんの関係者が大学に対して管理不行き届けを原因として損害賠償請求してきたらまずいでしょう。「お前のところの広報が謝罪したということは、管理責任があったということを認めている証拠だろ?」といわれたら「いえ、あれは社会慣習上の形式的な謝罪であり、本学が管理責任を負っているということを公式に認めたものではありません」と返答するのはいろいろとイメージ悪いと思う。

あと、こういう話があってモヤモヤして、誰かに言いたくなるのはわかるけど、責任をとれないところに責任を押し付けても、自分のモヤモヤが晴れるだけで問題の解決にならないので、止めてましょう。自戒をこめてそう思う。