日本版AAASへの地味な一歩:次回の参議院選挙に投票しよう

投票するところがないという意見もあろうけど、やはり、まずは一票から。先日、#f_o_sで以下のつぶやきがたくさんリツィートされた。

日本の研究者は83万9000人。一方郵政票は40万とも最大100万とも言われる。研究者が団結して政治的にうまく振舞えば、郵政改革のようなことまでできてしまうということ。現状の科学技術の政治での力の弱さを思うと考えさせられる。
Twitter:@takuya3110

上記の発言に触発されて私も以下のように発言した。

20歳以上で修士課程進学者は、約200万人。比例代表全国区という選挙制度ならば国会議員を1人は送り込める。
Twitter:next49

選挙制度勘違いしていたけど、世代別大学経験者、修士課程進学者のいる割合で推測した値からすれば、研究者+研究の経験をしたことがある人は100万人を超えている。これは、郵政票とほぼ同じ。

何が言いたいかというと、自分の票はちっぽけな票ではなく大きな力を持つ票であるということ。もちろん、研究者や修士課程経験者全員が同じ人に号令の下で投票するなんてムリだけれども、情報を集めて、科学行政に対して少しでもプラスになる人を選ぶことを気にかけ続ければそれだけで「科学行政をアピールしても票につながる」ことが科学行政に詳しい政治家の方につながり力になる。

特に次の参議院選挙は、比較的個人に投票しやすい比例代表非拘束名簿式が採用されている。

Q:「拘束名簿式比例代表制」と「非拘束名簿式比例代表制」の違いは何ですか
A:「拘束名簿式比例代表制」とは、有権者は政党名で投票し、各政党の議席数は得票数に応じて配分され、当選者はあらかじめ各政党から提出されている名簿の上位から決まっていくという仕組みです。
これに対し「非拘束名簿式比例代表制」では、有権者は、政党名か名簿に掲載されている候補者個人名のどちらかに投票します。各政党の議席数は政党名と個人名の得票数の合計に応じて配分され、当選者は個人名の得票数が多い順に決まります。
参議院:よくある質問

enodonこと榎木さんがご自身のブログで国政選挙の際に各党の科学政策に関するマニュフェストを載せてくださっています。たとえば、前回の衆議院議員選挙の際のエントリーは以下のとおり。

ここなどを参考にし、少しでもマシな科学・技術政策を立てている、あるいは、ちゃんと実行している党や個人に投票するようにしましょう。残念ながら銀の弾丸はありませんし、世界を変えてくれる救世主もいないので地道に投票して、地道によくしていきましょう。