素人は「炎上マーケティング」なんかに手を出さない方が良い

「名称みたいな重箱の隅を突っついて内容を議論してくれない」問題の続き。

若だんなの新宿通信:名称は大事、名称のコンセプトはもっと大事での若だんなat新宿さんの解説。

ネーミングを決める職として発声練習さんが上げていたコピーライターという職に絡めていえば、広告効果が高かったと言えるわけで、それはそれでマーケティング的には成功かもしれない。

今後、コミックサイエンスという言葉を聞く度に嫌な思いをする人もいるかも知れないけど、確実に、ああ、あの話ねと想い出すことになるだろう。

そうしたマーケティングもある。最近は、炎上マーケティングとかいうらしいけど。

この炎上マーケティングの経緯は、以下のとおり。

  1. コミックサイエンス撲滅委員会:コミックサイエンス撲滅宣言で私がおもわず 論文において自作用語を使うときに注意すべきことを書いちゃうようなネーミングが発表された。
  2. はてなブックマーク - コミックサイエンス撲滅委員会Twitterで盛り上がった。
  3. まんがサイエンス」と間違えちゃうから名称かえたほうが良いよというコメントに主催者が返答。Togetter:「コミックサイエンス」撲滅委員会に用語は適切かと聞いてみた
  4. さらに盛り上がるという状態。

私の感覚だと悪評だけが残ってしまったように思えるけど、達人はこの注目度の高さを使って運動の原動力に変えられるとのこと。

業績不振で新規採用ができなくなったのを逆手にとったキヤノンマーケティング(うまい宣伝手法:キヤノンマーケティングの採用時期変更知らせ(タイトル変更済み))とか、ナショナルFF式石油暖房機の不具合に対してTV CMまでうって誠実さをアピールしたパナソニックとかの「不利な状況に陥ってしまったのを素早い危機対応や広報で好印象に変える」という技なら、素人も学ぶところがありそう。

だけど、「わざと不利な状況を作りだし、注目を集め、それを宣伝に役立てる」という炎上マーケティングは私には高度過ぎる。まさに、素人は手を出してはいけない高度な戦術。

ちなみにGoogleで「炎上マーケティング 成功例」で検索して引っかかるネット・リアル双方にける最近の炎上マーケティング事例は、炎上マーケティングだとは思わない。理由は、終着点を予想せずに炎上させてしまって、慌てて火消につとめ、結果としてその対応がうまくいったというのを炎上マーケティングというならば、炎上マーケティングの実行者は普通に無能者と判断されてしまうから。行き当たりばったりは「マーケティング」じゃないし。バッシングマーケティングと炎上マーケティングにあるライブドアの話はある程度納得できる。バッシングを受けても、技術力と金があれば企業買収には問題なかったわけなので、バッシングを受けてニュースに取り上げてもらった方が技術力+金+知名度で勝負できて有利。