大道100人発表会 〜青空の下で研究をネタにおしゃべりしよう20XX〜

はじめに

以下の内容は、こういう催し物があったらよいなぁという妄想です。11/14(土)に「第2回 博士ネットワーク・ミーティング@つくば」があるので、そのネタとして使えないかと思い書いてみます。

イベントの概要

公園(たとえば、日比谷公園第噴水前など)や歩行者天国(たとえば、新宿や銀座の歩行者天国など)で、100人程度の研究者(大学院生、卒論生も可)が自分の研究テーマあるいは専門分野を非専門家向けにポスターセッションの形でプレゼンテーションするイベント。

イベントの狙い

産学連携が言われて久しい世の中だけれども、日本における最大の研究費助成が科学研究補助金であることを考えると研究者や産業界の人たちのみならず、非研究者、非産業界の人たちに、研究者はどういう人たちでどういうことをしているのかを知ってもらうのがとても大切。また、まだ日本において大学院修士課程および博士課程修了者は少数派であることから、大学院生というものがどういう訓練を積んで、何ができる人たちなのかを多数派に知ってもらうのは重要。そこで、研究者と非研究者、大学院生&修了生とそうでない人が互いに言葉を交える機会を作り出すのがイベントの狙い。

以下、利点。

  • 気軽に見てもらう
    • とおりすがりに冷やかすことを可能にすることで、非研究者、非専門家に気軽に立ち寄ってもらえるようにする
    • 発表者が聴衆に配慮して発表をしなければ、聴衆はすぐに帰ってしまうことを体験する
  • 非研究者の方々に研究者を感じてもらう
    • 非研究者の方々に研究者はどういう話し方をし、どういう人間なのかを実際に目でみてもらう
    • 研究者および研究者の卵たちのプレゼンテーション能力を体験してもらう
    • 今の大学、研究所、会社ではどんなことが研究されているのかを味見してもらう
  • 博士は思っていたよりも**でないことを見てもらう
    • 博士も普通の学生/社会人と同程度の社交性を持っていること
    • 博士も非専門家に自分の研究分野をわかりやすく説明できること
    • 博士も人の話をちゃんと礼儀正しく聞くことができること
    • 博士も自分の専門分野外では、非専門家と同じであること
    • 博士が必ずしも白衣を着ていないこと
  • 大学院生および研究者にサイエンス・コミュニケーションの難しさと楽しさを体感する
    • 非専門家に説明するのは、高い技量と知識がいることを体感する
    • 自分の知識に驚いたり、感心したり、懐疑心を持ったり、拒否感を覚えたりするのを実際に目にしてみる
  • 非専門家との議論が有益なことを実感する
    • 非専門家とのやりとりを通して、自分の先入観や固定観念で見落としていたものがあることに気づく(かもしれない)
    • 別分野の専門知識を教えてもらうことで、新たな解決方法のタネをもらう(ことがあるかもしれない)
  • 他分野の発表を聞くことで分野の壁そして分野を越えた共通技術を感じる
    • 分野ごとに発表スタイルや重点を置く場所が違うのを実感する
    • 自分の分野における特殊な点を実感する
    • 分野が違っても共通する発表技術や考え方を発見する

イベントの内容

まだ、詳細に詰められていないから箇条書きで。

  • 時間:準備および撤収を含めて1日で終わる。イベントの開始から終了までは6時間。
  • 発表者:卒論生や大学院生を中心として参加希望者を募る。発表内容は雑誌および学会で発表後のものが望ましいが強くは限定しない(その代わり、発表内容の真偽、妥当性に関してはこのイベントでは保証しない)。卒論生や大学院生は指導教員に発表許可をもらうのが望ましい。
  • 内容:大きく分けて二つの内容。一つはポスター発表。もう一つは非専門家向け15分セミナー。
    • ポスター発表:通常の学会におけるポスター発表のようにA0判のポスター一枚で自分の研究テーマあるいは専門分野をプレゼンテーションする。危険物取扱いの申請とか電源確保が難しいと思われるのでデモンストレーションは基本的に不可。全発表者を3グループにわけ、1グループごとに2時間ずつ自分のポスター前で発表しなければならないとする。
    • 非専門家向け15分セミナー:セミナー講師希望者を発表者の中から応募で募り、ステージ上で自分の好きな内容で15分間のセミナーを開いてもらう。イメージは展示会(トレードショー)などの企業ブースでの説明イベント。
    • 最良発表者を参加者もしくは発表者の投票で決められるとおもしろいかも。
    • 体験ディベート、体験ブレインストーミング(ブレインライティング)、体験マインドマップ、体験GTDなどがあるとおもしろいかも。
  • 参加者への配布物
    • 発表マップ&発表概要(400字程度)一覧

イベント開催に必要なもの

こういうイベントを開催したことないからよくわからないや。

  • イベント会場
  • ポスターを掲示するためのパネル(ポスター100枚分)
  • イベントWebサイト
  • イベントメーリングリスト
  • 発表者用名札
  • 参加者への配布物
  • 受付セット
  • イベント本部用テント&机
  • 救護用テント&担架&救護班

既存のサイエンスカフェや講演会、学会のポスター発表との違い

気軽に冷やかし可能かどうか、発表者が他分野にまたがっているかどうかという点だけが違い。屋内イベントおよび席付きイベントだと、その会場に入ることや席につくこと自体の敷居が高い(最後まで聞かなければいけないと思ってしまう)。屋外イベントで席なしならば、つまらないと思えばすぐに逃げられるので、気軽に冷やかしできるのではないかと考えている。また、発表者自体が他分野にまたがっていることで、多様な研究スタイルに触れることができ、発表者も参加者もおもしろいのではないかと思う。

あと、発表者の品質保証をしていないのも特徴かな。非専門家と専門家はデジタルな関係ではなく、非専門家と専門家の間はグラデーションになっている。質の悪い発表者も含めることにより、専門家が言っていることも鵜呑みにしてはいけないという意識を非専門家の人が持ってくれるならば悪くない。

おわりに

うまく、まとまらなかった。まあ、ネタ出しとして。