田中秀臣, 雇用大崩壊―失業率10%時代の到来

主たる主張は、雇用対策に一番効果があるのはデフレーション(物の値段が下がる=お金の価値が上がる)からの脱却であるというもの。この主張を読者に理解してもらうために雇用問題でよく取り上げられる原因とそれへの対策を一つ一つ検討し、デフレの下ではそれらの対策は根本的に雇用問題を解決できないということを説明している。

対策としては金融政策によるデフレ脱却およびマイルドインフレ。デフレ脱却およびマイルドインフレにできるならばどのような金融政策や財政政策を使ってもかまわないという立場と理解した。

私は韓リフ先生のブログの愛読者なので主張は断片的に知っており、新たな驚きというのは無かった。ただ、ブログだと主張は断片的に書かれているので、ストーリーとしてまとまっているのはありがたかった。