研究/開発費支援の申請書をどんどん書いた方が良い理由

学振を出すとか出さないとかいう時期になったようで、相談を受けたりする。昔学振取るまで(NAIST版)という文章を書いた通り、博士に進む人、もしくは現在在学中で今後研究者になりたい人は書くといいと思う。

通るか通らないかという話をすると、倍率的には半分以上の人は当然通らないのだが、自分の研究計画を立てるという作業がとても重要であり、これが好きかどうか(向いているかどうか、得意かどうか)というのは、大学や独立行政法人の研究所で研究員をするに当たっては関係してくるだろう。

逆に、こういうのが向いていない、もしくは嫌いだという人は、研究するにしてもこういう研究費の申請書を書かなくてよい民間の研究所に行ったり、もしくはエンジニアの道を進んだほうがいいかもしれないし、そういうのを見極めるためにも書いたほうがよい。

学生でこういう研究計画書が書ける機会というのはそうそうなく、情報系だったら学振の特別研究員が一番有名かつ大規模なもので、次に IPA の未踏(未踏ユース)、あとは Microsoft Research Fellowship と IBM Ph.D. Fellowship (いずれもリサーチインターンシップ制度もある)、残りは国際会議の渡航費の助成など小さな奨学金的なものが少しある程度である。

まったくおっしゃるとおりだと思う。私としては研究費援助の申請書は一種の企画書であるので、別に博士に進む人でなくても挑戦して悪いことはないのではないかと思う。

話変わって、最近、ネットラジオにハマっていて連休中はずっとアニたまどっとコムstandardまるなげ♪のDJCDを聞いていたのだけれども(さびしい連休って言うな!)、そこに出てきたエピソードで「学園祭に声優さんを呼びたい場合はどうすればよいのですか?」という話に「呼びたい声優さんが属している事務所に企画書を送ってください」と答えていた。どういう主旨で、どういう内容で、どのくらいの利益などがでるのかを説明できないといけないらしい。たぶん、学園祭に歌手や芸人さんを呼ぶのも一緒だろうと思う。あら、こんなところにも企画書がという感じ。

論文、報告書、企画書はすべて書き方が違う。でも、こういうものは一度書いてみないとその違いが分からない。なので、書ける機会と書く時間と気力があるならば、どんどん書いてみるべきだと思う。自分の頭の中にあるイメージを他人に文章で伝えるのは結構難しいよ!

参考

このエントリーの主旨とは変わるけど情報系の学生なら、プログラミングコンテストなどに挑戦するのも悪くないと思う。

追記

ブックマークでid:hitotakuchanさんにご教示いただいた。ありがとうございます。