コピー時代の8つの付加価値

素晴らしい。よい勉強になる。

8つを自分なりにまとめ。

  • 即時性:できたとき、手に入ったとき、どこよりも速く手にいれられること
  • 個人化:個人用に生成されること。
  • 解釈:マニュアル、ケーススタディ、「コピーしてきたものをどのように使うのか」
  • 信憑性:手に入れたものが本当に欲しかったアレであるかを証明してくれること
  • アクセスしやすいこと:大量の自分の持ち物を代わりに管理してくれて、かつ、必要なときに提供してくれること
  • 具体化:できるかぎり物理的にする。
  • 後援:製作者を応援する。ただし、応援しやすく、応援した結果がわかりやすくないとダメ。
  • 見つけやすいこと:自分の欲しいものが見つけられること。個人化との違いは、個人化はその製品が私のためだけに作られるのに対して、見つけやすいことは、私の欲しいもの、私にとって価値があると思われるものが簡単に私の前に提示されるようになっていること。

個人的な意見では、Webにおける新聞社の金の収集の仕方はいまいち。新聞社の持ち味は、専属記者を抱えていることを生かした情報収集能力と編集能力、テレビと異なり放送時間(新聞であれば紙面)にある程度融通が効くという点にある。すなわち、上記の8つの付加価値で言えば、

  • 即時性
  • 解釈
  • 信憑性
  • みつけやすいこと

において他のメディアに対する優位点がある。それなのに、新聞者のビジネスモデルは基本的に過去記事のデータベースだけで金をとろうとしている。これは、見つけやすいことと信憑性の利用。そういえば、一応は、広告費による回収で、即時性と解釈、信憑性を使っているかな。

記事は一度出てしまえばいくらでもコピーできるのだから、上記エントリーで言われているようにすぐに価値がなくなるものの筆頭。むしろ、即時性と解釈、見つけやすさを金にすればよいのに。具体的には、

  1. 記事を出してから32時間(1日半)は、有料会員しか記事が読めない
  2. 長期的スパンの解説記事、特集連載は、有料会員しか記事が読めない
  3. Googleアドセンスように、転載された記事をより理解するために適切な解説記事などを推奨するWebツールを作り記事を転載する条件とできるようにする。
  4. 32時間以上経過した記事は、上記ツールをWebページに貼り付けることを条件に転載自由とする
  5. 法人ネット契約を用意。小学校、中学校、高校、大学は将来の読者のために少し安めにライセンスする。
  6. 高機能データベースを用意し、過去の記事を検索できるようにする。ただし、有料。
  7. 支払いははてなポイントみたいなのを使えると社会人は楽。

やっぱり、あまり儲からんかな。