道具/建造物とその使い方/利用法は分けて考える

たいていのモノは、既にある「そのためにつくられたものではない技術シーズ」の転用から始まる。
福耳コラム:モノの初めは企画からより)

なるほど。そうですよね。ちょっと前に流行ったWeb2.0マッシュアップというのも、使い方を利用者に探させることが肝の考え方ですものね。道具を提供し、道具を使ったシナリオは利用者に考えさせる。

小中高学生に大人気(もう、古い?)の前略プロフィールだって、作成者の予想外の利用でブレイクしたみたいですし。

前略プロフって知ってます?
自分の公開したいプロフィールだけ書いて、プロフィール帳が作れるというcgiboyのサービスなのですが、ここのメインユーザーはおそらく女子高生*1。
そして、その輪は広がり、どんどん下の年齢も使っているらしいです。
〜中略〜
要するに、近況報告ツールとなっているのです。
だから、基本的に毎日アクセスして友人のプロフィールの更新をチェックします。
〜後略〜

Clear talks 2 oneself - 雑記ネタと戯言と。:前略プロフにみるtinycafeさんを凌駕する思考を持つ人たちより)

ADSLだって、爆発的に普及した理由はいろいろあれど、根本的には有線の電話網が全国をカバーしていたからだし、携帯電話が若年層に恐ろしいほど普及しているのは、電話の機能のおまけについていたショートメッセージ機能を使ったコミュニケーション方法を若い人たちが確立しただからものね。

ある道具や建物、方法を全く別の使い方をしているのを見たときに「それはそういう風に使うものじゃない!不謹慎な」なんて思わずに「すっげぇー。それをそんな風に使っちゃうの?Cool!」という発想をしたほうがいろいろなものが見えてくるということか。勉強になるなぁ。

余談だけれども

最近つくづく、「モノは世につれ、世はモノにつれ」というような問題意識を考えててんやわんや。
福耳コラム:モノの初めは企画からより)

の「モノは世につれ、世はモノにつれ」を見ると自動的に頭の中で「歌は世につれ、世は歌につれ」と変換され、オートリバースで上々颱風の「美は乱調にあり」が流れます。われながらどういう回路になっているのか不思議。

歌は世につれ、世は歌につれ、転がる石のローリングストーン。百の言葉や文句より、忘れられない流行歌〜。
上々颱風の「美は乱調にあり」の出だし)