査読付き論文採択経験を採用基準にしては?

若手の文章はココがダメ!

  1. 何を伝えようとしているのかハッキリと分からない
  2. 「私はこう思う」という書き手の思いだけを書いた言い切りの文章が多い。その理由が分からないため、説得力がない
  3. 意味が曖昧な言葉を気軽に使いすぎ

まさに、卒業論文修士論文の論文指導の際に学生に伝える点。もし、こういう学生が増えてきており、かつ、教育に費やされるコストを削減したいのであるとしたら、採用時に査読(審査)付き論文を国際学術会議、国内学術会議、学術雑誌に主著者として投稿し、かつ、採択された経験を持つ学生を採用したらよいのではないだろうか。

少なくとも自然科学の論文において、上記引用部分のダメだしされているところがある論文はほぼ通らない(残念ながら「絶対とおらない」とはいえない)。主著者として査読付き論文を通した経験があるならば、少なくとも科学技術文書や報告書を書く基礎能力が保証されていると考えて良い。特にその分野において採択率3割以下の論文を通した経験があるのならばなお信頼できる。

卒業研究や修士研究の内容は企業にとって役に立たないことが多いと思うが、論文を自分で書いたことがあり、そこそこの品質であったということが大学の外の人間によって保証されているという事実は評価して使ったらよいと思う。

当然、論文が採択されるか否かは、文章能力だけの問題ではなく、テーマ、成果、会議や雑誌が
扱うトピックにあっているかどうかにも依存しているので、あくまでも目安だけれども。

こういう点を企業が評価してくれるのであれば、学生も論文執筆に真面目になってくれるし、学生が真面目になれば、教員もうれしいので真面目に教えるという好循環が生まれるかも。