内田樹の研究室: 世界にとっての悪夢
http://blog.tatsuru.com/archives/001095.php
こういう映画やゲームがあったら間違いなく好きになるシナリオだ。
シナリオ部分を引用
日米安保が機能しないで、日本が侵略された場合はさらに不幸な未来が私たちを待ている。
〜 中略 〜
必ずやこの「日本第二帝国」は侵略国を侵略し返し、日本侵略を拱手傍観したすべての国に報復し、ついに太平洋を越えて、日本を裏切ったアメリカと「差し違える」ことを何十年かかっても完遂することを全国民的な悲願とする国になることだろう。
このシナリオは私の心のどこかを非常に打ちます。内田先生は日本人はこのようなありようが好きだという実例のひとつとして、日本人たる私はこのようなありようが好きです(他の方々が好むかどうかはわかりませんが)
もし、このような事態になったときには、多分、私は不幸で、このような状況自体を非難するでしょう。しかし、心のどこかでこのシナリオを「美しい」と感じてしまうだろうなというのも予想できます。このシナリオを演じる自分に酔ってしまうだろうなということです。まさに、日本の伝統的あり方である「たたり神」というあり方です。
思いを残して死んだと思われる人々は、その思いゆえにたたるのです。しかも、たいてい思いを残す原因となった人々だけでなく、それを見ていたのに止めなかった人々、そもそもその出来事に関係ない人(関係なかったゆえに止めなかった人々)にもたたります。有名どころは、平安京遷都の原因となった早良親王、天満宮の菅原道真、関東最大の祟り神 平将門。
- 早良 親王 http://www.linkclub.or.jp/~mcyy/kyo/makai/sawara/sawara.html
- 菅原 道真 http://www.dazaifutenmangu.or.jp/shiru/kankou.htm
- 平 将門 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%B0%86%E9%96%80
かれらを祭ることで、祟りを静めていると考えられます。
もしかしたら、日本人は人に裏切られたときに「祟り神」となることで、相手に復讐をするという方法論がたたきこまれているのかもしれません。