研究職以外でも外部での発表経験を重視してくれればよいのに

もう、結構前だけれどもSlashdot Japanのストーリー
今年の新人は使えますか?
が面白かった。

コメント中で高評価だった意見が以下のもの

結局は、コミュニケーション能力、そして、能動的に物事に取り組む能力が新人に必要な能力とのこと。この能力は何か?これは卒業研究や修士研究で養われる能力そのものと私には思われる。つまり、(広義の)研究能力である。

コミュニケーション能力はいくつかに分類されるが、その中の一つに報告書作成とプレゼンテーション能力が含まれるのは間違いない。この報告書作成とプレゼンテーション能力とは何かといえば、国内・国際会議や学術雑誌に論文を投稿し、会議の場で発表する能力そのものである。

自分の主張を第3者がわかる形でまとめ、正確に伝える。これが論文執筆、学会発表の基本である。

ちょっと、論理が飛躍するけれども、学生時代に論文を外部で発表した学生は、ある程度の文書作成能力とプレゼンテーション能力が保証されているとみなしてよいと思う。だから、研究職以外の採用においても、学生時に外部で発表をした経験を評価して採用をすればよいと思う。ただし、ポイントは論文の内容ではなく、外部で論文を発表したという実績に関してチェックすればよい(どうせ、採用の際には専門分野なんて気にしないのだから)。

現場の人たちはコミュニケーション能力と能動的に学ぶ能力をもった新人を欲しがっている。この要望を大学が満たすには卒業研究と修士研究をしっかりと学生に行わせ、コミュニケーションと能動的に学ぶことを練習させるべきである(正直いって、研究の内容や成果は二の次)。

ということで、卒論生や修論生を研修という名目で呼び出さず、研究に専念させてあげてください。コミュニケーションを取れずに研究に失敗し、受身でいることによって時間を無駄に使い後で公開するという経験は、
事実上大学にいる間しかできないのだから。