知識がリンクする瞬間

コーエーから出ているコーエー定番シリーズ「大航海時代III」を買ってこの週末やっているのですけれども、このゲームすごくオモシロイ。

時代はルネサンスの終わりから大航海時代の始まりのころ、世界をまたにかける冒険者となって、新大陸発見、インド航路の発見、黄金の国探訪などを行っていくのがこのゲームの目的です。

それで、私はイスパニア出身の冒険者として世界を駆け巡っているのですが、よくエジプトの方へ探索に赴きます。その際、本拠地、セビリアから10日分の食料と水を積んで出発するのですが、だいたい食料がつきるのがクレタ島のあたりなのです。また、アレキサンドリアダマスクスあたりからセビリアで帰還するときも、第一の補給所がクレタ島なのです。

そこで、思い出したのが塩野七生さんの「海の都の物語()()」。ヴェネチアが、海の高速道路を構築し地中海を席巻したとき、国を傾けて確保し、守ったのが浮かぶ要塞クレタ島であるとのこと。たしかに、このクレタ島がトルコの勢力化にある場合は、東地中海の船の行き来に支障をきたすというのは実感できます。

小説で得た知識が、ゲームで遊んでいるときに消化され、血肉となっていく。人間の頭というのは不思議なことをするもんです。