児童小銃:rnaさんへの返信

以下は、児童小銃:Google の「キャッシュ」:透過性は合法キャッシュの要件か?のエントリへの私のコメントに、rnaさんが付けくださったコメントに対する返信です。

なお、この話の前提としては「高木浩光@茨城県つくば市の日記」跡地:技術用語「cache」が政治的な言葉として拡大利用されるを読む必要があります。以下、rnaさんへの返信です。


私は高木さんのエントリの主旨を以下のように解釈しました。

1. キャッシュという仕組みを著作権法において「複製」とされると技術の利用や発展において厳しい。よって、著作権法において問題とされる「複製」の要件を満さないキャッシュの要件を定義し、この要件を満す複製とみなされないキャッシュを著作権法で違反とされることなく利用したい。

2. しかし、現在の「Googleにおけるキャッシュ」や「Winnyにおけるキャッシュ」は、「キャッシュ」という言葉を使用しているが実際は複製である。この「Googleにおけるキャッシュ」や「Winnyにおけるキャッシュ」が著作権法を違反しているので「キャッシュ」というものはすべて著作権法違反となるものであるとみなされると、技術者はいろいろやりにくくなるので、「Googleにおけるキャッシュ」というような拡大解釈した「キャッシュ」という言葉の使い方は許すべきではない。

なぜ、このようなキャッシュの要件を定義しなければならないかといえば、キャッシュという仕組みが有用であるにも関わらず、著作権の観点からキャッシュという仕組みを使用できないようにされる恐れがあるということがあるからだと思います。

著作権の観点からキャッシュという仕組みが使えなくなる可能性の根拠として「Googleにおけるキャッシュ」「Winnyにおけるキャッシュ」というものを提示しているのだと考えます。