報道に対するアリな反論、ナシな反論

厚生労働省、自民党広報、内閣官房国際感染症対策調整室がTwitterの公式アカウントで「羽鳥慎一モーニングショー」の報道に対して反論している。私は厚生労働省のツィートは検証可能な形(いつ、だれが、何を、誰に、どのくらいを明示した形)で提示しているため、建設的な反論で今後もばんばんやっていくべきだと思うが、自民党広報および内閣官房国際感染症対策調整室のツィートは立場の表明であり、少なくとも政府の公的機関である内閣官房国際感染症対策調整室が公式アカウントで発するものではないと思う。

検証可能な形での反論はメディア側が「そんなことない」と考えたら、提示されたデータが的を射ているものか、適切なものかを検討して(場合によってはさらなるデータの提示を要求して)より、課題となっているものごとを明らかにすることができる。一方で、立場の表明はひたすらに分断を深めるだけで、何も進まない。

厚生労働省アカウントの厚生労働省3月4日「羽鳥慎一モーニングショー」の報道への対応

上記のツイートに対する「羽鳥慎一モーニングショー」再反論
www.huffingtonpost.jp

この事実を厚労省の担当者に聞いたところ、5日のTwitterの「マスクの優先供給を行った」という表現については「言い過ぎた表現だった」と認め、「行っている」あるいは「開始した」が正しい表現だったと釈明した。

また、同ツイートで「都道府県の備蓄用マスクの活用や日本医師会や日本歯科医師会のルートを活用した優先配布の仕組みをお知らせしています」と発信していたことについて担当者は「訂正したい。そんなことは国会でも言っていない」と回答したという。

発言の意図については、「日本医師会・日本歯科医師会に協力してもらってマスク配布の仕組みを医療関係者に広く知ってもらいたいというつもりで書いた」と改めて説明した。

これについて、コメンテーターを務めるテレビ朝日の玉川徹氏は「『優先供給を行った』というのは、日本語として普通に読めば、“過去形”(の表現)ですから、全部(マスクが)届いているんだと受け取るのが当然で、そういう風に受け取りますよね。日本語として間違っているので、訂正せざるを得ないでしょうね」とコメント。

さらに、「『医師会を通じたルート』という話ですが、そんなルートないんですよ。ないので、あたかもそんなルートがあって活用するという話も訂正してもらわなければならない」と同省からの謝罪を要求。

自民党広報アカウントの3/5「羽鳥慎一モーニングショー」の報道への対応

内閣官房国際感染症対策調整室アカウントの3/5「羽鳥慎一モーニングショー」の報道への対応



自民党広報アカウントの3/4「Nスタ」の報道への対応

せめて、自民党は世界保健機関(WHO)の見解を支持しますとか言わないと単なる揚げ足とりでは?