厚生労働省、自民党広報、内閣官房国際感染症対策調整室がTwitterの公式アカウントで「羽鳥慎一モーニングショー」の報道に対して反論している。私は厚生労働省のツィートは検証可能な形(いつ、だれが、何を、誰に、どのくらいを明示した形)で提示しているため、建設的な反論で今後もばんばんやっていくべきだと思うが、自民党広報および内閣官房国際感染症対策調整室のツィートは立場の表明であり、少なくとも政府の公的機関である内閣官房国際感染症対策調整室が公式アカウントで発するものではないと思う。
検証可能な形での反論はメディア側が「そんなことない」と考えたら、提示されたデータが的を射ているものか、適切なものかを検討して(場合によってはさらなるデータの提示を要求して)より、課題となっているものごとを明らかにすることができる。一方で、立場の表明はひたすらに分断を深めるだけで、何も進まない。
厚生労働省アカウントの厚生労働省3月4日「羽鳥慎一モーニングショー」の報道への対応
【#新型コロナウイルス マスク供給】
— 厚生労働省 (@MHLWitter) 2020年3月6日
厚生労働省では、2月25日、厚生労働省の指示の下、メーカーと卸業者が協力して、医療機関の必要度に応じて、一定量の医療用マスクを優先的に供給する仕組みを作りました。(1/4)
2月28日にサージカルマスク 約41万枚を14自治体、サージカルマスク 約18.8万枚を68感染症指定医療機関に対して、まずは優先供給を行ったところです。(2/4)
— 厚生労働省 (@MHLWitter) 2020年3月6日
3月4日午前8時からの「羽鳥慎一モーニングショー」の出演者から、「医療機関に配らなくてはだめ」とのコメントを受け、3月5日に、既に厚生労働省は医療機関に優先供給をする方針を自治体や医師会に明確にしていたので、この事実関係をお知らせしたところです。(3/4)
— 厚生労働省 (@MHLWitter) 2020年3月6日
最終的に全ての医療機関に十分なマスクが届くことが必要であり、引き続き、マスクの増産や全ての医療機関を対象とした優先供給を進めてまいります。(4/4)
— 厚生労働省 (@MHLWitter) 2020年3月6日
上記のツイートに対する「羽鳥慎一モーニングショー」再反論
www.huffingtonpost.jp
この事実を厚労省の担当者に聞いたところ、5日のTwitterの「マスクの優先供給を行った」という表現については「言い過ぎた表現だった」と認め、「行っている」あるいは「開始した」が正しい表現だったと釈明した。
また、同ツイートで「都道府県の備蓄用マスクの活用や日本医師会や日本歯科医師会のルートを活用した優先配布の仕組みをお知らせしています」と発信していたことについて担当者は「訂正したい。そんなことは国会でも言っていない」と回答したという。
発言の意図については、「日本医師会・日本歯科医師会に協力してもらってマスク配布の仕組みを医療関係者に広く知ってもらいたいというつもりで書いた」と改めて説明した。
これについて、コメンテーターを務めるテレビ朝日の玉川徹氏は「『優先供給を行った』というのは、日本語として普通に読めば、“過去形”(の表現)ですから、全部(マスクが)届いているんだと受け取るのが当然で、そういう風に受け取りますよね。日本語として間違っているので、訂正せざるを得ないでしょうね」とコメント。
さらに、「『医師会を通じたルート』という話ですが、そんなルートないんですよ。ないので、あたかもそんなルートがあって活用するという話も訂正してもらわなければならない」と同省からの謝罪を要求。
自民党広報アカウントの3/5「羽鳥慎一モーニングショー」の報道への対応
3/5テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」で「総理が法律改正にこだわる理由は『後手後手』批判を払拭するため総理主導で進んでいるとアピールしたい」との政治アナリストの発言がありました。#新型インフルエンザ等対策特措法 の改正を目指す理由は?(1/2)
— 自民党広報 (@jimin_koho) 2020年3月6日
#新型コロナウイルス はウイルスとしては未知のものではないため「未知のウイルスしか対象としていない」現行の法律が適応できません。不測の事態に備えるため「打てる手は全て打つ」というのが法律改正を目指す理由です。
— 自民党広報 (@jimin_koho) 2020年3月6日
引き続き、新型コロナウイルス 対策への皆さんのご協力をお願いします(2/2)
内閣官房国際感染症対策調整室アカウントの3/5「羽鳥慎一モーニングショー」の報道への対応
【#新型コロナウイルス】
— 内閣官房国際感染症対策調整室 (@Kanboukansen) 2020年3月5日
3月5日のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」で、「総理が法律改正にこだわる理由は、『後手後手』批判を払しょくするため総理主導で進んでいるとアピールしたい」というコメントが紹介されています。(1/3)
【#新型コロナウイルス】
— 内閣官房国際感染症対策調整室 (@Kanboukansen) 2020年3月5日
法律改正をする理由はそうではありません。あらゆる事態に備えて打てる手は全て打つという考えで法律改正をしようとしています。(2/3)
【#新型コロナウイルス】
— 内閣官房国際感染症対策調整室 (@Kanboukansen) 2020年3月5日
現行の新型インフルエンザ等対策特別措置法では未知のウイルスしか対象としておらず、新型コロナウイルスはウイルスとしては未知のものではないので、今のままでは対象とならないからです。(3/3)
自民党広報アカウントの3/4「Nスタ」の報道への対応
3/4のTBS「Nスタ」で女性出演者が「新型のコロナであるため感染が新しいウイルスであり、私たちには基礎的な免疫がなく普通のインフルエンザよりも罹りやすい」と発言しましたが、厚生労働省は「季節性インフルエンザと比べて感染力は高くない」との世界保健機関(WHO)の見解を紹介しています(1/2)
— 自民党広報 (@jimin_koho) 2020年3月5日
真偽不明の様々な情報が飛び交い、多くの皆さんが不安や疑問を感じておられるかと思います。
— 自民党広報 (@jimin_koho) 2020年3月5日
首相官邸や厚生労働省には #新型コロナウイルス に関する情報サイトが開設され、随時更新されています。ぜひご活用ください。(2/2)
●https://t.co/uhySiv0FGJ
●https://t.co/ydGBTwyOCe
せめて、自民党は世界保健機関(WHO)の見解を支持しますとか言わないと単なる揚げ足とりでは?