メモ:チバニアンもめごと

追記: 2019/06/24

www.sankei.com

千葉県市原市は24日、「チバニアン」(千葉時代)の年代名を目指す同市田淵の養老川沿いの崖面に痕跡が見られる国指定天然記念物で、約77万年前の地層「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」(河川区域を含む約2万8500平方メートル)について、調査研究のための立ち入りを妨げてはならないとする罰則付き条例を制定すると発表した。

元のエントリー

www.yomiuri.co.jp

昨年7月、申請に反対する楡井久・茨城大名誉教授が、千葉セクションを囲む土地について、所有者から10年間の賃借権を取得、地層への立ち入りを拒める状況になった。楡井名誉教授は「申請の資料には捏造や改ざんがある」と主張。「不正を明らかにするために賃借権を設定した。申請の取り下げを求めていく」と話している。

申請者側からの捏造・改ざんに対する反論
sites.google.com

2018年11月17日にIUGS内のSQSにて行われた投票結果が公表されました.

投票結果
賛成:19票,反対1票,棄権2票

以上の結果,「前期‐中期更新世境界」のGSSPとして「千葉セクション」が認められ.上部の委員会に答申されることになりました.
この審査の中では,日本国内の団体メンバーによって提起された疑義についても議論され,科学的な疑義はないと判断されました.

しかし,この「日本国内の団体メンバー」による妨害活動は依然として継続しております.

妨害活動の内容
maruden.secret.jp

www.asahi.com

楡井名誉教授は2015年あたりは積極的に申請に賛成にみえる。
www.tbs.co.jp

楡井久さんは福島県・会津で生まれ育ち、地学分野の研究で有名な大阪市立大学と大学院で地質学を学び、1970年に千葉県庁に就職。以来30年近くにわたって地盤沈下や地質汚染、液状化などの現場に関わってきた、地質のエキスパート。

www.tbsradio.jp

今日は日本国内の地質学者が注目する「千葉セクション」についてのお話です。
千葉セクションは千葉県の市原市にあるんですが、なぜ注目されているのか?
地質学が専門の茨城大学の名誉教授で、古関東深海盆ジオパーク認証推進協議会 会長の、
楡井久さんにお話を伺いました。

2017年の申請時も謝辞を述べられている。
www.aist.go.jp

今回のGSSP申請にあたり、日本におけるGSSP承認活動の先駆者である故・市原実 大阪市立大名誉教授および関係各位に深く敬意を表します。さらに申請書作成にあたってお世話になった、田淵町会の皆様、千葉県および市原市の関係各位、楡井久氏をはじめとする古関東深海盆ジオパーク認証推進協議会の皆様、風岡修氏をはじめとする千葉県環境研究センターの方々(吉田剛氏、荻津達氏、八武崎寿史氏、亀山瞬氏、香川淳氏)に深く感謝申し上げます。

楡井久さんの専門は環境汚染の様子。1998年に千葉県水質保全研究所から茨城大学広域水圏センター長(教授)として着任したとのこと。

じゃあ、千葉セクションは専門外かというと上の申請時の謝辞筆頭の市原実さんの科研費報告書に名前が載っている。1988年の学会発表の共著者となっている。
kaken.nii.ac.jp