たまたま、素晴らしい記事を読んだのでご紹介。
人の意見を聞く練習方法:映画を観て意見を言い合う
最後の方にちょっとだけしか出てこないのだけど、ぜひ、聞いてほしい。以下のリンクから聞けなくなっていたら、TBSラジオクラウドから聞くことができる。
www.tbsradio.jp
Amazon.co.jp: 読者ハ読ムナ(笑): いかにして藤田和日郎の新人アシスタントは漫画家になったかの「藤田和日郎 みんなで映画を観て語る ―「自分」と「自分の意見」を切り離す訓練」の項によると、藤田さんの仕事場では、仕事中に映画を観るとのこと。そして、その際に5点満点で得点をつけて、「せーの」で公開。その後、藤田さんの司会の下でなぜ、その得点になったのかの説明をするとのこと。書いてあることをnext49なりに読み取ると以下の効果が期待できる。
- 藤田チームで「共通言語」「共通の土台」を用意できる。(「あの映画のああいう風に」と説明できる)
- ある程度強制的にインプットさせられることで視野が広がる(今まで興味のなかったテーマに興味がでてくる)
- 面白い・面白くない、好き・嫌いを自分なりに言語化し、他人に伝わるように話す訓練になる。
- 他者の説明により、価値観の多様性、受け取り方の多様性を認識できるようになる。
- 「自分」と「自分の意見」を切り離す訓練ができる。
この「自分」と「自分の意見」を切り離す訓練が必要であるというのは、このブログの主たるテーマで卒業研究を通して身に付けてほしい第一のことだと思っている。なので、この訓練が必要であるという認識を自分が大好きな漫画家である藤田和日郎さんがお持ちであるというのはとてもうれしいしい、勇気づけられる。
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採用面接の「趣味を教えてください」への返答の考え方
「元大手企業サラリーマン・休日課長が教える、面接必勝テクニック」の項は必読。
超素晴らしい。ポイントは「『相手が何を知りたいと考えているのか』を考える」ことと「話題に合わせて自分の体験を再構成」するという点。この話は採用面接についてだけれども、卒業研究発表や修士研究発表、論文執筆にも応用できる。もちろん、科研費申請にも応用できる(毎年、落ちている私がいえることじゃないけど)。
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