半径5mの観察からみる最近のオープンキャンパス

タイトルに予防線はりまくりですが。

@nasastarさんのツイート読んで、「大学にずっといるから、今の大学の状況は私にとって当たり前だけど、卒業した人たちからすると全然違っているんだよなぁ」とあらためて思ったので、ここ5~6年間で顕著になったオープンキャンパスの現状(ただし、私の本務校&所属学部)をメモする。

5~6年前の印象

  • 高校3年生が参加している
  • 友達同士での参加が多い
  • 親の参加は片親(父親か母親)。ただし、数は多くない(全体の4分の1以下)。
  • 学食に興味津々(午前中だと学食混まないうちに行きたいのか、模擬講義をエスケープする子も多かった)

最近の印象

  • 高校1~3年生が参加している。どちらかというと以前に比べて3年生は少ない(参加高校生の半分ぐらい)
    • 高校が夏休みの宿題としてオープンキャンパスへの参加を課している(2~3校ぐらい)。この結果、@nasastarさんのツイートような事態が生じている。私の本務校ではハンコ対応窓口を別途用意するようになった(それだけ多い)。
    • 2~3年生のときにオープンキャンパスに参加済みだからか、高校3年生の参加は少なくなっている(他校に行っている可能性もある)
  • 友達同士での参加は引き続き多い。
  • 家族での参加も多くなった。両親や兄弟姉妹での参加も多い。この結果、オープンキャンパスへの参加人数が1.X倍~3倍ぐらい増えた。
    • 親だけの参加もちらほらみられる(もしかしたら、子供は別の学科・学部の方に参加しているのかもしれない)
    • 高校1~2年生&親で参加というケースも結構ある。このため、これまで定番の「入試制度について教えてほしい」に加えて、「これからどうやって勉強していったらよいのか」「どの学部・学科に入ったらよいのか」という相談も結構受けるようになった。
  • 学食はひきつづき大人気。

実施側の変化

  • 私が勤務し始めたころにくらべ、大学がオープンキャンパスに費やす人的・時間的・金銭的コストは上がっている。つまり、より親切に、ていねいに、わかりやすくなった。
    • 教職員の投入量増えた
    • 学生アルバイトも増えた
    • 企画(キャンパスツアー、展示)および配布物(大学、学部、学科パンフレット、大学を宣伝するパンフレットなど)も増えた
    • 大学と最寄りの駅を行き来するバスも増便してもらっている
  • 上記の結果、8月は忙しい
  • 親の参加が多くなった点については結構対応している(就職率や卒業後の進路のアピールもあり)
  • 高校1~2年生の参加が多いという点にはまだ対応できていない気がする

今年度困ったこと

  • Q:「私、高校1年生なんですけど平成32年度(next49注:まあ、そんなときは来ないのですが)のセンター入試ってどうなっているんでしょう?」
  • A:「どうなるんでしょうねぇ。私も大学教員なんですがわからないんですよ。今年の11月のプレテストやってみないと…」