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日本人は遺伝子レベルで底辺がお互いに足を引っ張りあう民族

タイトルにあるような内容の2chに貼られる以下のコピペに過去エントリーが参考としてつかわれている。そのエントリーの追記をみてもらえれば、この主張は根拠ある話ではないことが分かる

日本人は遺伝子レベルで底辺がお互いに足を引っ張りあう民族だと証明されている
これは上位の人間(いわゆる上級国民)が分断統治を用いて支配しやすいということを意味する

本当に立ち向かうべき上位の人間に対しては完全服従で
派遣だのブラック正社員だのナマポだのがお互いに攻撃しあってるだけで
デモを起こしたり労働組合で積極的に行動して経営者などの上の人間と戦うことがほとんどない
(日本の労働組合はほとんどが経営側に飼いならされてる)

上位の人間に対して勇気を持って行動できる性質を決める遺伝子にセロトニントランスポーター遺伝子というものがあるのだが
これを持つ日本人は3%と世界でもっとも低い値になっている(ちなみにアメリカ人は10倍の32%)

ここまでの極端な偏りは、数百年の間、上位の人間に立ち向かうような勇敢な人間を
村八分にして子供を残すことができないようにしてきたと考えなければ説明できないとされている

参考
http://next49.hatenadiary.jp/entry/20151130/p1
http://link.springer.com/article/10.1007/s00702-007-0012-5
http://link.springer.com/article/10.1007/s100380050098

(たとえばルンバ民、逮捕!w Amazon、購入者を偽計業務妨害と電子計算機使用詐欺罪で告訴へ [無断転載禁止]©2ch.net [975468387]

日本人はセロトニントランスポーターが少ないという話の出典の追記。

追記:不安遺伝子があるのと実際にそれが影響するかはどうかは別とのこと

教えていただいた論文。フィンランド人のサンプルにて不安遺伝子を持っているかどうかと損害回避性(harm avoidance)と神経症的傾向を持っているかどうか調べたところ関係があるという証拠はないという結果が得られたという論文

上の記事のリンクが切れている損害回避とセロトニントランスポーター遺伝子の関係について。国里愛彦, 山口陽弘, 鈴木伸一: パーソナリティ研究と神経科学をつなぐ気質研究について, 群馬大学教育学部紀要 人文・社会科学編 第 56巻, pp. 359―377, 2007年(PDF)より。

Cloninger(1987)やCloninger et al.(1993)によると,損害回避は未来の問題の予想における悲観的な心配,不確かさを恐れたり見知らぬ人に対して内気になったりのような受動的回避行動,急激に疲れやすいのような,行動の抑制と中止に関する遺伝的傾向性である。損害回避の高い人は,用心深い,緊張している,予期不安を持っている,怖がり,内気,そして疲れやすいといった特徴をもつ。一方,損害回避の低い人は,自身に満ちていてリラックスしている,楽観的,無責任,社交的かつ活動的といった特徴をもつ。

~中略~

このCloningerの仮定に対して,新奇性追求と同様に遺伝子との関連が検討されている。主に損害回避とはセロトニントランスポーター(5-HTT)のプロモーター領域の遺伝子多型との関連が見られている(富高・坂元,2000)。しかし,この損害回避とセロトニントランスポーターのプロモーター領域の遺伝子多型との関連を支持する研究と支持しない研究が存在し,今後さらなる検討が必要である(木島,2000)

2000年の論文で「この損害回避とセロトニントランスポーターのプロモーター領域の遺伝子多型との関連を支持する研究と支持しない研究が存在し,今後さらなる検討が必要である」とあり、2009年のメタ分析の論文で少なくともフィンランド人のサンプルにて不安遺伝子を持っているかどうかと損害回避性(harm avoidance)と神経症的傾向を持っているかどうか調べたところ関係があるという証拠はないという結果がでているのだから、セロトニントランスポーター遺伝子が少ないから損害回避的にふるまう傾向があり、そのため、「上位の人間に対して勇気を持って行動できる性質」が日本人にないというのは適切でない主張。

参考

TCI(Temperament and Character Inventory)は、「気質」と「性格」からなる7つのパーソナリティ特性を測定するために開発された質問紙です。アメリカ・ワシントン大学のクロニンジャー教授によって開発され、世界中でパーソナリティの研究のために用いられています。クロニンジャー教授によると、パーソナリティには「気質」と「性格」の2つの側面があり、これらの組合せによって、個人ひとりひとりのユニークな人柄が表わされると考えられています。

「気質」とは、体験したことに対する自動的、感情的な反応で、一生を通じて安定している特徴です。「気質」には、「新奇性探求」、「損害回避」、「報酬依存」、「固執」の4つの次元があります。「新奇性探求」は、車に例えるとアクセルにあたり、「損害回避」は、車に例えるとブレーキにあたります。「報酬依存」は、多くの人が好きかどうか、「固執」は、ひとつのことをずっと続けるかどうか、に関わる個人差です。