わからないことを質問なしで解消するのは難しい

はてな匿名ダイアリー:他人から質問攻めにされてうれしい人ってあんまりいないと思うより

大学教員とかよく「最近の学生は無気力で、講義のときもロクに質問すらしない!」って嘆いてるのはてダとかでもたまに見るけど、
学生のほうとしてはそもそも「他人(教授に限らず、一般に自分とあまり関係ない人)を質問攻めにしたい欲」ってあんまり無い気しかしない。
だって普通に質問攻めにされるのってうざいじゃん?「自分がされたくないことは他人にもするな」が黄金律じゃん?
なんで"知的"な人ってそんな他人を質問攻めにして平気な神経でいられるんだろうか、ホント空気読めないやつらだと思う。

大学教員だって「他人を質問攻めにしたい欲」はもっていない。「わからないことをわかるようにしたい欲」は旺盛に持っている人多いけど。

質問というのはわからないという状態を解決するための基本技術。なので、この技術を身に着けないと、「わからない」が頻発し、その「わからない」を自分で解決しなければいけない立場や職業についたときに困ってしまう。本などの何かしらのメディアを用いて自分で調査するときでさせ、自分自身に何について明らかにしたいのかを質問しないといけない。

本当に心配なのは、わかるべきことについて「わからない」という状態をそのままにしておいて対応しないということで、「質問しない」というのは「わからない」という状態をそのままにしているという指標になるので、「質問しない=心配/憂慮すべきこと」となっているのだと思う。わからないことがないならば別に質問する必要はない。

あと、上記エントリーのブックマークコメントに以下のコメントがあった。

そういうの口にするのは実際質問したら「あとの授業でおしえる」とか「そういうのは自分で調べて」とか「そこは自分で考えて」とか返してくる質問する価値のない人だらけなのでスルーで。自分が悪い可能性考えてない

せっかく質問してこういう反応が返ってきたらがっかりするとは思うのだけど、一方で、こういう反応も適切な回答なときがあるのでなかなか難しい。必ずしも、希望する答えがもらえることが「回答」ではないので。たとえば、一番時間を使って、いろいろ引き比べて検討して欲しい事柄について「~について教えてください」と質問されたら「そこは自分で考えてみて」と返答するしかない。来週説明する予定のことについて質問されたら「次の授業で説明します」としか答えられない。