本1冊につき真似したい/したくない表現を20個ずつぐらい探す

語彙の学習、文章構成パターンの蓄積、文体および表現の違いの認識およびパターンの蓄積&好みの確立を文章をまるごと移すという過程を通して暗黙的に得られることを期待した作業なのだと思うけど、そういうのが合う人と合わない人は当然いると思う。私は絶対にやってられない。

どれくらいすればいいのか目安はないんですかね
何もないようだと根性論と変わらないので効果測定もできないんですけど
はてな匿名ダイアリー:写経すれば文章力身に付くっていうけど

ゼミの時間に卒論生に「各発表に対して必ず2回ずつ質問すること。質問内容はなんでも良いけど、他人との重複禁止。早いもの勝ち。」というルールを適用しているけど、このルールは「質問しなければいけない」という意識の下で「自分がわからないこと。腑に落ちないことはなにか」を意識することで能動的に他人の発表を聞く(&批判的に聞く)というのを目的としている。

漫然と文章をまるごと書き写すというのが合わない場合には、「本1冊につき真似したい/したくない表現を必ず20個探してリストアップする」と決めて読むなり、書き写したりすれば良いのではなかろうか。こういうルールにすると少なくとも自分が好きな/嫌いなの文体や表現を意識しつつ読むようになるし、リストアップすることでパターンの蓄積ができるので写経を行う目的の幾分かは達成できるのではないかと。