募集:思考プロセスを見直せる本

何日か考えているけど所望されている本が思いつかないので、みなさんのお知恵を拝借できればと。

初めまして、初めて書き込ませて戴きます。

私は、現在、大学院の理学系の研究科に在籍しています。博士課程3年で、4年目は確定しています。
研究に対して、真面目に取り組んできたつもりが、うまく行かなくて、悩んでいます。周りの人(私より学年は2つ以上下)は、論文が書ける程度に研究が進んでいるのに、なぜ私はこんなにも成果が出せないのか。思考プロセスに何か欠点があるのではないかと考えています。
若干病的になり、大学の保健センターも利用していますが、根本的な解決にはならず、イライラした状態が続く毎日です。3年ほとんど毎日通っていますが、それでも成果が出せないのには、やはり理由があるかと思います。

そこで、何か自分の思考プロセスを見直せるような参考書をご存じないでしょうか。もし、ご存じでしたら、紹介して戴きたいのですが。
「研究は失敗するのが当たり前」のRAさんのコメント


私の所属研究室にいる一生懸命やっているけど成果がでてない学生は以下のような振る舞いをしている。

  • 自分が何を目的として、何をしているのか抽象的に説明できない(why to do、what to doの説明ができず、説明が全部 how to do)
  • 当面の目標を定めていない。何かやっている最中に気になることが見つかるとそっちに集中する。これを繰り返しているうちにそもそも何をやっていたのか忘れてしまう
  • 研究室内でアウトプットを公表しない(たとえば、指導教員と相談しない)。この結果、上の迷走を正す機会がなくなっている。
  • 悩んでいることを言語化・可視化していない。この結果、本来は違う事柄を同じ言葉・イメージでまとめて認識しているので、解決したと思っても、また、同じ問題に戻ってくる(事柄AとBをどちらもXという言葉で表現し、「Xができない」という問題について悩んでいる。事柄Aについてはできるようになっても、同じ言葉で表現している事柄Bについては解決していないので、また「Xができない」という問題に戻ってくる)。
  • 状況が変わっても、当面の目標や問題の変更ができない。2番目と矛盾するようだけど良く見かける。これが起こる原因は1番目の原因と一緒。

why to do, what to do, how to do(ある事柄を1段抽象化、1段詳細化する)をレベルを変えつつ展開できるようにするといろいろと考えが整理されるのではないかと思う。この3つの関係を可視化して、整理する方法はピラミッド原則がある。有名な本だとバーバラ・ミントの本。なお、私は流し読みしかしてない。

抽象化、詳細化を行うための補助として質問リストを使っている(というか、自分の中にこういうのができているのにある日気付いた)

上の方法とは別に思考を発散・飛躍させるときと、思考を凝集させるとき(思いついた事柄を整理するとき)を明確に分けた方が良いというのを本で学んだ。

考えたことを可視化するためには、可視化しやすい道具(モデリング技法)を持っていると良いと思うのでそういう本も役に立つかもしれない。

さらに話が飛んで、上であげた学生は他人の立場にたって考えるというのが苦手というか、発想にないみたい。私が他人の立場にたって考えるということが「役に立つ」と思えたきっかけはソフトウェア開発におけるペルソナ手法の本。

あと、そもそも論で研究のやり方がわかっていないというのもあり得るので何冊か自分の分野の定番の本を先輩や先生に紹介してもらって読むのもよいのではないかと。

イデアを出すということについて工学的なアプローチを学んだのは以下の本。これを読んだので「何やっても結局研究とつながる」という認識を持つようになった。

まとまらないけどとりあえず。