「花は咲く」を作るときの気持ち

すごい。

あの曲を作っていた時は震災に対する怒り、悲しみ、絶望が渦巻いていた時期で、大勢のアーティストがその思いを音楽にしていました。私はあのとき、これ以上、当事者以外の人間が「自分の思い」を発表するのを聞きたくはないなあと思っていたんです。実際に震災で苦しんでいるみなさんは、まだ自分たちのメッセージを歌にできるような状況ではなかった。部外者のような人間が「自分の思い」を叫んだところで、果たしてそれはどんな意味を持つのだろう?って。だからこの曲を作るべきなのかどうか、すごく悩みました。

INTERVIEW: 菅野よう子より)