返済を意識させるために「奨学ローン」に名称を変更しよう!

日本学生支援機構は、「機構によると、卒業生の就職状況などに加え、奨学金は原則、学校を通じて申し込むため、窓口となる学校の「姿勢」も延滞率に影響を与えているという。」という認識の様子。なので、16年度から

日本学生支援機構(旧日本育英会)は、奨学金の返還を延滞している人の割合を学校別に公表する方針を決めた。学校にも奨学金の返還促進に力を入れてもらうことなどが狙いで、2016年度から始める。

〜中略〜

奨学金の返還を3カ月以上延滞している人は昨年度末で約18万7千人で、延滞額は約933億円となっている。対策を議論してきた機構の有識者会議は08年、延滞率が高い学校名の公表を提言。機構は、全学校の延滞率や貸与者数などの情報を16年度から公表することを決めた。機構は「各学校へのペナルティーの趣旨はない」としている。

朝日新聞:奨学金延滞、学校別公表へ 返還促進へ16年度からより)

じゃあ、その前に返還しなくてもよいという意識を抱きがちな「奨学金」という用語を「奨学ローン」に変えようよ。一発で返還しなければいけないものだと理解できる。

広辞苑第5版の「奨学金

(1)奨学制度によって貸与または給与される学資金
(2)学問研究を助成するために与える奨励金。

確かに日本語では「奨学金」という言葉に「貸与」の意味がある。でも、英語だと?研究者 新和英大辞典 第5版によると以下のとおり返還するものとしないもので用語が違う。奨学金延滞状況を学校別に公表するとのこと。

しょうがくきん【奨学金】 _(sh_gakukin)
〔返済を要しない〕 a scholarship; a stipend; a grant-in-aid; _a bursary; 〔返済を要する〕 a student loan.

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