16日に真犯人を名乗る人からのメールが届いたことで一気に2時間サスペンスドラマな展開になっている遠隔操作ウィルス事件。警察や検察によるでっち上げまで疑われるようになっているけど、この事件って警察や検察の面子を度外視したときに、そんなに深刻な事件だったっけ?
Googleで検索しても「〜などで起訴されている」という言い方しか出てこず結局全部でいくつの罪状で起訴されているのかわからない。
遠隔操作ウィルス事件(平成25年合(わ)第48号等事件)で、偽計業務妨害、威力業務妨害、脅迫、不正指令電磁的記録借用などの罪に問われている元IT会社員の片山祐輔被告が25日、東京都内の日本外国特派員協会(FCCJ)で会見を行った。
〜中略〜
そもそも、遠隔操作ウィルス事件とは、どのような事件だったのか。ざっとおさらいしてみる。
2012年6月から9月にかけて、学校やイベント会場、日本航空などに殺人や爆破予告といった脅迫メールが合計14通届いた。
これらの脅迫メールは複数のコンピュータから送信されたものだった。警察はメールのIPアドレスを手がかりに送信元を特定し、4人の男性を逮捕し、その内2人は、虚偽の自白をするにいたった。ところが、2012年12月、真犯人から「4人のパソコンを遠隔捜査してメールを送った」という犯行声明メールが届き、「誤認逮捕」が明らかになる。
(SFN:遠隔操作ウィルス事件:サイバー犯罪に関する刑事司法の判断能力が問われている(上)より)
他人のパソコン(PC)にウイルスを感染させて遠隔操作し、無差別殺人などの犯行予告をしたとして、威力業務妨害やハイジャック防止法違反などの罪に問われたIT関連会社元社員、片山祐輔被告(31)の初公判が12日、東京地裁(大野勝則裁判長)で開かれた。
〜中略〜片山被告が起訴されているのは、平成24年6〜9月に行われた、小学校襲撃や日本航空機爆破など9件の犯行予告と、ウイルスを6人のパソコンに感染させたとするウイルス供用罪。
(産経新聞:片山被告「徹頭徹尾、事実無根」 PC遠隔操作事件、東京地裁初公判より)
罪状 | 刑 |
ハイジャック防止法違反 | 1年以上10年以下の懲役刑 |
偽計業務妨害 | 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 |
威力業務妨害 | 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 |
不正指令電磁的記録に関する罪 | 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 |
脅迫 | 2年以下の懲役又は30万円以下の罰金 |
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仮に有罪になったとしても、死を持ってどうにかしなければいけないような罪とは思えない。