学会員として素早くかつ適切な対応だと思います。できれば、表紙選定プロセスの見直しなどに触れたらもっと良かったと思います。
数多くいただいたご意見の中でも、最も多かった批判は「女性蔑視ではないか」「女性差別ではないか」というものでした。今回の表紙デザインに、女性を差別するような意図はありません。しかしながら、「ロボットが女性型をしている」「それが掃除をしている」「ケーブルでつながれている」等の要素が相まって、女性が掃除をしているという印象(さらには女性が掃除をすべきだという解釈の余地)を与えたことについては、公共性の高い学術団体としての配慮が行き届かず、深く反省するところです。
(人工知能学会:「人工知能」の表紙に対する意見や議論に関してより)
人工知能学会のオフィシャルページにこの件に関する公式見解をデザイナーによるデザインの意図付きで載せたことを考えると、トップダウン型で常勤構成員で構成されている組織ではない学会の対応としては十分早いと思う(12/27〜1/9 の約2週間。うち、年末年始含んでいる)。
- 2013年12月25日:人工知能学会:学会誌名の変更と新しい表紙デザインのお知らせ
- 2013年12月25日(深夜):大論争開始 Togetter:人工知能学会の表紙は女性蔑視?
- 2013年12月26日〜27日:編集委員長の松尾先生に電話取材入る 安藤健二:人工知能学会誌の表紙、女性イラストレーターが描いていた
- 2014年01月09日:人工知能学会:「人工知能」の表紙に対する意見や議論に関して
送ればせながら件の会誌が届いたので眺めたところ、ディスプレイの小さい画像としてみるよりも実物はかなりインパクトが強い。特にインパクトが強いのが「人工知能」の四文字のでかさと存在感。画数の多い「知能」が女性型人工物の頭の上にあるので特に重々しい感じ。
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