現在卒業研究を進めているB4の学生です。理系で、シミュレーションを行っています。
この記事に書いてあるようなスパイラルに陥りそうで、今も研究室に行きづらくなっています。昔から自分で物事を紙の上で書いたりする癖がないからか机の前で思考停止状態になってしまう、またわからない所をとりあえずおおまかにわかればいいやとしてしまう自分の悪い習慣にようやく今となって気づき自己嫌悪に陥っている所です。
院試で忙しかったのもありますが、前期からそのスパイラルが溜まり教官に怒られながら指導されて怖くて聞きづらい
またどこまで自分で考えなくてはいけないのかわからずさらに悪い方へ循環して行っています。教官自体は悪い人ではないのですがざっくりと話しすぎるのか、自分で聞き出さないといけなかったらしく(最近先輩から聞けたのですが)ゼミでのわだかまりをその回のうちにしっかり解消しなかったのがまずかったです。ただ出来て当然でしょ、という感じで話されるので聞きづらかったのもあります。
またプログラミング自体も苦手で、しょうもないことに躓いては教授に連絡して怒られるなど自分で何をやっているのかわからなくなってきています。今更になりますが、このような傾向に陥っている生徒はどうしたらいいのでしょうか。
(kuroさんからのコメント)
ここまで分析できているならば、特に問題なく解決に向かいそうな気がします。先輩ともコミュニケーションをとれているようですし、先生も叱りながらも指導を継続してくれているようですので、kuroさんの気持ちがネガティブな方向に向かわなければ大丈夫なように見えます。
- 平日は朝から夕方まで研究室にいましょう。
- 「研究室で居眠り or ニコニコ動画 >>>>>> 研究室に来ない」です。
- 理想的には先生が来るころに来て、先生が帰るころに帰るのが理想ですが、むずかしければ10:00〜18:00ぐらいを目指しましょう
- 質問先を Google先生→同級生・先輩→先生 と難易度に応じて変えましょう
- 20分 Google先生に相談してわからない場合は、同級生・先輩に相談。同級生・先輩がわからない場合は、先生に相談としましょう
- 同級生や先輩への感謝を忘れずに。非常に手間を取らせた場合はお菓子の差し入れ(スナック菓子で十分)や何かの手伝いで返しましょう
- ICレコーダー、ToDoリスト、Googleカレンダーを駆使して「指導されたこと」「提案」「指示」を忘れずに遂行しましょう
- 考えるときは文章、図、表という目に見える形で思考をアウトプットしましょう
- 週に1度は気晴らしを。日に30分は運動をしましょう。
上記の提案は以下のエントリーで書いたことに基づいています。
- 研究室でのアピールの仕方
- リアクションを細かく: 聞こえた、分かった、賛成・反対、できる・できない
- 「なんでも質問する」姿勢と「ググってから質問する」行動
- 留学生向け:教員や先輩とのミーティングをより有意義にするための方法
- 「何がわからないか」がわからないをそのままにしておかない技術モドキ
- 怖い先生に質問をしにいくコツ
こちらを読んでみると具体的な対処法がみつかると思います。
追記:努力を結果で見せられるなら研究室いなくても良い
はてなブックマークのコメントより
毎日研究室に行けっていうのは反対だなあ。本当に自分の力でどうしようもなくなったら聞けばいいだけの話で、自分の力で進めてるうちは行かなくてもいいよなあ。毎日研究室にいないと質問できないとか研究室がクソ。
研究室にいるというのが「私は卒業のために努力する準備がある/努力している最中です」というアピール(可視化)が一番楽にできるので推奨しています。研究室にこなくても努力をしていることを結果で可視化できるならば研究室に来なくても大丈夫です。
また、おっしゃるとおり「本当に自分の力でどうしようもなくなったら聞けばいいだけ」なのですが、どうしようもなくなったときにはもう手遅れのときがあるので、あまり推奨しません。1月末に卒論提出としたとき、11月中旬まで or 既に卒業研究が終わったとみなされる最低ラインを越えているとき or もうすぐ越えるときならば、このスタイルで大丈夫だと思いますが、そうでないときは30分考えたり、調べてダメなときは相談する方が良いと思います。
「毎日研究室にいないと質問できないとか研究室がクソ」については、基本的に賛成します。定期的に質問をしてくれるならばそれは努力の可視化手法の一つなので研究室にいなくてもあまり問題と感じません。ただし、質問されて回答するという行為は一種の取引、つまり、回答者側の思考コスト・回答コストと質問者および質問の価値・魅力との取引ですので、回答者側の思考コスト・回答コストを下げ、質問者および質問の価値・魅力を上げる必要があります。「私は卒業のために努力する準備がある/努力している最中です」ということを認識してもらうことは、質問者の価値・魅力を上げることになるので、質問に答えてもらいやすくなります。
追記2:文系は?
文系は研究室の位置づけが理工系と異なることが多いようですので、別の解決策を探ってください。
文系だとどうでしょうかねえ...
- 研究室でのアピールの仕方のコメント欄:文系だと学生部屋がないですよという話。