同姓不婚

WIRED:間違えて近親相姦しないためのアプリ:アイスランドを読む前からアイスランドは、血の濃さが問題になるとは知っていたけど以下は知らなかった。何と言う難しさ。誰が親戚なのかを覚えることすら難しい。

アイスランドの命名の慣習だと、誰の子孫であるのかが、名前からはわからないのだ。アイスランドの命名は父系でも母系でもなく、父親のファーストネームが子どものラストネームになる。世代が新しくなると、前の世代とまるで違う名前になる。いとこ、おば、おじ、姪、甥たちはまったく違う名前であるかもしれない。

で、この話読んで思い出したのが「中国って確か同姓は結婚できないんじゃなっけ?」という話。あんな膨大な人的リソースを持っているところでも、近親婚防止策をとっていたんだよなぁと思ってGoogle先生に尋ねてみたら、清代ですでに終わっていたとのこと。

同姓不婚(どうせいふこん)は、同姓の者を一族の者と擬制し、その者との結婚を禁止する中国の制度。違反した場合の刑罰もあった。

古代の夏王朝や殷王朝では族内婚に対して特に規定はなかったと伝えられているが[1]、周王朝以降は長らく同姓婚は忌み嫌われ、周辺諸国にも多大な影響を与えた。父系制社会の象徴的制度で、儒教的思想に基づき支持されていたとされる[2]。満州族の建てた清王朝の時代の末期に撤廃され、その後中国北部においては同姓婚も一般的となったものの、台湾では慣習的に同姓婚は避けられているとされる[2]。

〜中略〜
李氏朝鮮では、同姓不婚制を基に同姓同本不婚(どうせいどうほんふこん)なる制度を設け、本貫が同じであれば結婚を許可しないとしていた。つまり本貫が違えば結婚できるということである。これは朝鮮の姓が中国と比べて少なく、五大姓と呼ばれる金、李、朴、崔、鄭などの一部の姓に人口が集中していることが大きな理由の一つとされる。
〜後略〜
ja.wikipedia:同姓不婚

そして、この記事で初めて知ったのが韓国にも同姓不婚の制度があったということ。しかも、最近まであったらしい。

韓国では同姓同本婚(姓と先祖の出身地である「本貫」が同じ)が近親婚とみなされてタブーになっていると聞いたことがあったが、最近まで法律で禁止されていたとは知らなかった。

以下の資料によると、同姓同本婚を禁止した民法第809条第1項は、1997年に憲法裁判所の違憲判決が出て、1999年に失効するまで有効だったという。(失効を追認して同条項を削除した改正民法が施行されたのは2008年)
〜後略〜
OneNote的な:韓国の同姓同本婚禁止より)

知らなかった。ちなみに今の中国は同姓同名でも結婚する人がいたとのこと。

ふたりは2008年12月19日に結婚届けを出し、09年4月26日に挙式した。これまで困ったことと言えば、一緒に飛行機に乗った時のことだ。身分証を出して搭乗用のカードをもらうが、コンピュータが混乱した。姓名と生年月日で搭乗者を識別するプログラムだったためだ。航空会社の係員もあわてたが、どこをどう操作したのか、しばらくしてからふたり分のカードを出してくれたという。

話変わって、恒星間宇宙船で街一つぐらいの人口が世代を超えて新天地を目指していく物語がよくあるけど、これのリアルケースがアイスランドとかなんだろうなぁといつも思う。実際、宇宙開発の文脈で真面目に研究対象になっていそう。