現在の中学校で何を教えているかという教育バラエティ番組欲しい

30代も半ばになり、立派なおっさんたる私の感覚では「学校」という場所はずっと固定的だし、教える内容も年々悪化しているように感じる。でも、私自身が所属している大学はもちろん、小学校〜高校だって、最新の知見を反映させながら教授法や教える内容は良くなっているのは間違いない。

最近読んだこんなに変わった歴史教科書(私の読書メモはこちら)では、昭和の教科書とくらべて平成の教科書はどう変わっているのかを説明していた。一般教養と考えていたことが結構変わっている。

また、はてな匿名ダイアリー:小中高の国語をガラッと変えたらどうだろう。 で述べられている内容にはとても賛同する(ただし、論理学は除く)。でも、実際のところ新学習指導要領では言語技術はとりいれられている(国語を学校で教えることに異存はないけど、内容には意見があるの追記参照)。

実は、義務教育が既に終わったおっさん、おばさん、おじいさん、おばあさんの方が最近の知見を反映させた一般常識的知識を知っていない可能性が高い。でも、それはしょうがない。だって、指導要領改訂されるたびに、学校で何を教えているのかなんて確認する暇もお金も気力も多くの人はもっていない。唯一、子育て中の方々が、子供の宿題を通して、現状を理解しているに止まっているのだと思う。

自分たちの受けた教育の記憶に基づき、学校を批判したり(まあ、これはまだ良いとして)、若者を批判するのはよろしくない。というのは、今の学校は良い意味で我々の時代の学校とは違う可能性があるから。

この既に義務教育が終わった人たちが、比較的コストを少なく、最新知見に一般常識的知識にアップグレードするためには、現在の中学校で何を教えているかという教育バラエティ番組が好ましい。科目や単元ごとに、最新の教科書(しかも、数冊使う)で何がどう教えられているのかを、60代、50代、40代、30代の教科書と比較しつつ説明してくれる番組があれば、家族や同僚のコミュニケーションのネタとしても、かなり良質のものができるのではないかと思う。NHK教育あたりで、1単元30分くらいの構成でつくってくれないかな?

とりあえず、みんなの食いつきがよさそうな社会(地理、歴史、公民)の教科書あたりからやったらいかがでしょう?元ネタ本も大量にありそうだし。