説明できるアスリート

フットボールチャンネル:子供がサッカーを嫌いになる日 〜市井の指導者からの叫び〜にかかれている話は、日本サッカー協会が目指している話と一致しているような。

以下、JFAアカデミー福島の設立人の一人の田嶋幸三さんの著作より。JFAアカデミー福島はまだ存在しているので、日本サッカー協会もこの方向での育成を目指しているはず。

私たちは、これまでに見たことのないような創造的なプレーをする海外のサッカー選手に出会ったとき、大きな驚きと素晴らしい感動を感じてしまいます。そうした「クリエイティビティ(想像力)」をどうやって育てていくか、というなら、失敗を重ねながら育てていくしかないのだろうと思います。世界的にレベルが高くて強いヨーロッパ選手たちは、子どもの頃、それも相当幼い頃から、草サッカーをしてきたのではないでしょうか。草サッカーのよいところは、どんな失敗でも許される、という点です。失敗をたくさん積み重ねていく中から、「なぜ失敗したのか」「その原因は何か」「どこをかえていけばよいのか」、ということを考えるに違いないのです。

クリエイティブな能力は、幼い子どもの時にこそ、育つ。「答えはひとつとは限らない」という経験を、みんなでトライしなくてはいけません。「自分ならこうしたい」「私はああしたい」「あっ、これで失敗しちゃった」と、多くのさまざまな体験を通して学ぶ中から、クリエイティブな力が育ち、自己決定力が備わっていくのです。

〜節がかわって〜

授業で質問を投げかけた時、日本の子どもたちは、しーんと静まりかえる。なぜなら、学校というところは「間違ってはいけない」場所だという考え方が、心の中に染みついてしまっているからです。だから子どもたちは、なかなか「自分の考えを表現する」というリスクを冒そうとしません。

しかし、ちょっと考えてみてください。こうした環境の中で成長していく子どもから、失敗を恐れない、勇気あるストライカーが育つでしょうか。ストライカーとは、まずは「オレが考えたやり方で挑戦する」という、失敗することを恐れない精神から生まれるものなのです。
「言語技術」が日本のサッカーを変える p.17より)

まだ、末端までコンセプトが行き渡っていないのね。

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