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リンク:宮川 剛, 科学技術研究における多様なメトリクスの重要性一研究者の視点から, 情報管理, 5巻3号, 2012年

読んだ。研究を生業としているかた、したいかた必読。

引用される影響力を持っている論文を書いていない身としては非常に耳が痛いがとても重要だと思う。ちょっと気になる点としては評価に用いる基礎データのほとんどが私企業が出すデータであるという点。この部分は複数のソースを利用することで緩和させればよいと思う。まずは、競争的研究資金の獲得に評価指標の導入を行えば良いと思う。

自分自身や自分の分野が評価指標を用いた評価によって苦しくなる可能性があるとしても以下のことを緩和できるならば、とりあえずまずは入れてみるというのが良いと思う。

研究においては多様性や独立性が欠かせないものであり,評価を一部の偏った人に集中させないことも大切である。わが国では特定の少数の研究者に審査が依頼されることが多く,この弊害として権力の集中や「出来レース問題」なども指摘されている。「評価者としての評価」のメトリクスなどを用いて評価者の多様性を確保したり,個々の研究者が行った競争的研究資金の審査の回数をe-Radなどを用いて把握し年間の上限を設けるなどして「審査・評価の過度の集中」が制限されるようになるべきである。
(p. 163より)

また、大学や国立研究所をどのような位置づけにするのかにもよるのだけれども、科学や技術の研究成果を社会に還元するという観点での評価指標の構築も必要だと思う。