「言っている意味わかる?」が「そんなこともわからないのか」に聞こえるということかな

「新入社員時代にプレッシャーを感じた上司の言葉は何?」。

こんな質問に対する若手社会人の答えをまとめた調査結果を日用品メーカーのライオンが11日、発表した。最多は「言っている意味わかる?」の35・2%。次いで「そんなこともわからないのか」(24・0%)、3位は「期待しているよ」(23・6%)が続いた。

調査は社会人2年目の20歳代の男女計500人を対象に3月30日から4月2日までインターネットを通じて実施。心に重くのしかかるような上司からのプレッシャーを感じる言葉を選択形式(複数回答)で聞いた。

4位は「あれ、どうなってる?」(22・4%)で、5位「『面白い話して』・『何か話して』」(15・2%)▽6位「もういいよ、他の人に頼むから」(14・2%)▽7位「●●(同期などの名前)は優秀だぞ」(13・0%)▽8位「●●(自分の名前)!」(11・6%)▽9位「明日までにやっておいてくれ」(8・2%)▽10位「どうだ、軽く一杯?」▽11位「●●(ジュース、たばこなど)買ってきて」(1・8%)だった。これら選択肢にない「その他」は12・6%。

ライオンは「部下への配慮のつもりの言葉が、逆にプレッシャーと感じられることもあるようだ」と話している。

プレッシャーの解消方法は、「仕事外の人とのコミュニケーション」が33・8%と最多。「仕事終わりに趣味を楽しむ」(33・4%)や「昼休みで気分転換」(27・4%)などのほか、「トイレで1人の時間を作る」という回答も26・6%あり、「仕事終わりに飲みに行く」(13・4%)や「先輩・上司と飲みに行く」(7・2%)を上回った。

本質的には、「言っている意味わかる?」=「そんなこともわからないのか」ということで、「知っているべきなのに知らないことがある」と思われるということに5割の人がプレッシャーを感じているのだと思う。私は研究室の学生に留学生が多いこともあって「言っている意味わかる?」を連発するけれども、まあ、プレッシャーだろうなぁと思う。

一方で、「言っている意味わかる?」と言いたくなる理由はある。それは、提案したこと、指摘したことに対しての賛否をはっきりさせずに、言い訳や別の話(次の段階の話)を始めることがあるため。「おいおい、ちょっと待ってくれ。さっきの話に対して、理解しているのか、していないのか、賛成なのか反対なのかを先に言ってくれ」ということが多い。

良く「言っている意味わかる?」と言われる人は、自分は相手の言ったことに対するリアクションをした上で、次の話に進んでいるのかどうかを確認した方が良い。

参考: