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不安と行動を配線する

また、ブーメランエントリーなのだけど。

発表について

  • 「先生、発表が下手なのでうまくなりたいんですけど、教えていただけませんか」
  • 「君の発表は下手すぎて私が指導するレベルになっていない。ゼミで他の学生に指摘した点が全部残っている。たぶん、私が何を指摘しているのかわからない段階。発表の仕方の本を読んだり、同級生に自分の発表で何がわからなかったか聞いてみなさい」

しばらく後の発表練習が終わった後に。

  • 「先生、発表が下手なのでうまくなりたいんですけど、お教えていただけませんか」
  • 「だから、君の発表は下手すぎて私が指導するレベルになっていない。本は読んだ?」
  • 「読んでいません」
  • 「同級生に尋ねた?」
  • 「尋ねていません」
  • 「じゃあ、何してたの?」
  • 「前回の発表資料を見て、自分でおかしいと思う点を直していました。」
  • 「それ何の意味があるの?」

研究について

  • 「先生、研究がうまく進められるか不安です。ご指導いただけませんか。」
  • 「既に、問題は何で、どうしてそれが重要で、目的は何かを説明しているよね?何がわからないの?」
  • 「まず、何をすればよいのかわかりません。」
  • 「じゃあ、まず第一に… (第一歩目の作業について説明する)」

しばらく研究室に顔見せないでいた後

  • 「先生、研究がうまく進められるか不安です。ご指導いただけませんか。」
  • 「ええっ?何がわからないの?」
  • 「まず、何をすればよいのかわかりません。」
  • 「前回教えたでしょ?」
  • 「はい、ですがあのやり方が良いとは思いません。」
  • 「やってみてうまくいかなかったの?」
  • 「いえ、やっていません。うまくいかないような気がしたのでやりませんでした」
  • 「じゃあ、自分がうまくいくと思うやり方でいいからやってみなさい」
  • 「でも、私は効率良く研究を進めたいんです。」
  • 「それなら、私に教えられることはない。研究に関する本を読みなさい」

また、しばらく研究室に顔見せないでいた後

  • 「先生、研究がうまく進められるか不安です。ご指導いただけませんか。」
  • 「本は読んだの?」
  • 「いえ、読んでいません」
  • 「そう。で、私に『何を』指導してほしいの?」

この例で言いたいことは?

不安な気持ちとそれを解消する行動がつながっていないので「えっ?」という気分になる。

2つ目は愚痴が入ってしまっているけど、不安であり、その不安を解消したくて助言を求めにきているのにもかかわらず、助言に従わない。助言がダメだとすればそれを指摘するか、ダメな助言をする奴は無視して有用な助言をする人のところへ行けばよい。でも、そうしない。

横から見ていると(まあ、実際は当事者ですが)、「不安っていうのはポーズ?」と思ってしまう。やるべきことを自分が本当にやり遂げられるかを不安に感じる必要はないでも書いたとおり、やらなければならないことならば、やればよいだけだし、やる必要がないならばやらなければよい。不安ならば不安を解消するように動けばよいし、動く必要がないほどのことならば不安であるといわなければ良い。

不安だけどどうしてよいのか分からないに関しては、わかる範囲でどうすればよいのか助言をするし、私がわからなければ一緒に考えてみる。でも、できるのはそれだけだし、お給料の範囲もそこまで。「不安だけど、自分は行動したくない、でも、不安を解消してほしい」という要望にはそれに似合う対価が必要。「不安である」というのを「お前が解消しろ」の言い換えに使ってほしくない。

おわりに

不安を伝えた結果、その不安への対処法を教えてもらったら、取り返しがつかないことでないならばまずやってみてほしい。もし、対処法自体に疑問があるならばそれを質問してほしい。

単に「不安である」ということを知ってもらい、共感してほしいならばその旨を明確に伝えてほしい。できれば、それを伝えるのは飲み会とか仕事モードでないときにしてもらえると助かる。仕事モードのときは、「不安解消のための助言」が求められている以外の可能性を思いつかないし、思いついたとしても「それは私の役割ではない」と思ってしまう。