手を動かして考える:宮本さんバージョン

だから、これは極端な例ですけれども、もしも、ゲームがいつまでたってもまとまらないときは、「タイトル画面をつくれ」って言うんですよ。
で、タイトル画面をつくると、そのつぎは「『1人用、2人用』って出てくるの?」って質問できるようになるじゃないですか。「いや、出てこないですね」ってなったら、そういうふうにすればいいわけで、「じゃあ、つぎはなにが出てくるの?」って訊いていくと、流れやフローチャートがどんどんできていきますからね。それは、自分に対しても、やるんです。そういうふうにしていくと、自分の残りの仕事が見えるようになりますから。

この、「見える」というのが重要で。漠然と考えているときというのは、自分の残りの仕事が見えてないんですね。だから、なにをどれだけ考えているのかすら見えない。そうすると、もう、チームって、「なにを悩んでいるのかわからないのが悩み」みたいな状態になっていくから、そういうときはできるだけ、形で見せるようにしなくちゃいけない。見ながら出たネタにはハズレは少ないはずです。

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何かをはっきりさせたかったら「なんで?」「どうしてそうなるの?」「何がすごいの?」を組み合わせて自分が滑らかに答えられない点まで進むのがもっとも良いと思います。

繰り返しますが、自問自答の際の質問と回答はどちらも簡潔に素朴に短くなければいけません。また、出来る限り正確かつ丁寧に回答をするべきです。そして、慣れるまでは、上記の自問自答の結果を必ず紙かテキストファイルに書き出すべきです。頭の中で保存してはいけません。