「バカ」は切り捨てろは社会にとって良いことなのか?

しかし、いまや2人に1人が大卒という時代。ひどいところは「学級崩壊」が発生し、学力低下どころか「学ぶ意欲がない学生ばかり」というのが現実だ。学力も悲惨なもので、ある大学では「九九の計算に全問正解したのが受講者の半数以下」だったという。

日本橋学館大学のカリキュラムは、そうした現実を正面から受け止めたものであるという。同大学の教授で、講義内容を決定する教務委員会の委員長を務める塩澤寛樹氏が説明する。

「基礎力リテラシーは必修科目ではなく、入学後のテストで基礎学力に欠けると見なした学生を対象に履修させる補習的な科目で、約6割が受講します。確かに入学生の中には、アルファベットを全部書けない学生もいる。

英語が分からない以前に、嫌いだと拒絶する学生もいます。そうした学生に大学レベルの英語を詰め込んでも意味がありません。就職時期には少なくとも一般教養ある学生を育てたいとの思いから、シラバスを公開した。これは本学の覚悟の現われです」

もし、基礎学力がかかている学生が社会人として世の中にでることが社会にとって問題であるならば、それを大学と呼ぶとどうかは別として、社会が求める人材に教育する機関が必要だと思う。詳しくは以下のエントリーに書いた。

でも、実際のところ経営のためだと思う。そして、需要と供給があるならばそれで良いと思う。あと、シラバス公開は覚悟とか関係なく、進学先を決めるための重要な情報として全大学が公開するべき。