「自主的である=わがままである」ということを理解しよう

自主性のある人材が欲しい、リーダーとなる人材が欲しい、自分の意見を言える人材が欲しいと思っている方々は小学校の先生の通信簿執筆技術をぜひ思い出してください。

物事にはかならず良い面と悪い面があります。自主的である人は、他人の判断を仰がずに行動できる特質があるわけですから、常に指示を求めて欲しい人にとっては「自分勝手でわがまま」とうつります。リーダーとなれるひとが部下にいれば、自分のリーダーシップを邪魔する面倒なやつです。自分の意見をきっちり言える人は、別の見方をするといちいち自己主張しないとおさまらない面倒な奴です。この事実を踏まえて以下の記事を読むと「うわー」となることうけいあいです。

受験で鍛えられたストレス耐性が、AO入試組にはないというわけだ。実際の採用面接の現場では、AO入試をどう捉えているのか。大手家電メーカー人事担当者が明かす。

「弊社の新卒採用では、若い社員から始まり、役員まで4回面接を行いますが、話をしていてその学生がAO入試組かどうかは、言葉遣いや身振りで、なんとなくわかる。もちろん面接官が尋ねたり、会話の中で出ることもあります。5年前、弊社では『AO入試組は自分の武器を生かしている。

企業も企業人として特徴のある優秀な人材を』ということになり、積極的に採用したのですが、これが失敗でした。彼らに共通しているのは人としての基本能力の欠如です。

先日、ある商社の人事担当者とAO入試組の話になりました。その社員は学生時代、TOEICで900点を誇ったのですが、配属先の部長から文句が来た。『自分の言いたいことしか言わず、相手の話を聞かない。顧客とも社員とも協調しようとしない』と言ってきたそうです。このタイプは残業をしないし、会議でも自分の意見だけ言う」

自分のことをアピールできる人材をとったのだから、それがいかせる部署につければ良いのに。日本人相手にこの発想なら、優秀な留学生を部下に持った部長は胃に穴あくのは100%確実。これで、朝日新聞:「大学生は主体性が足りない」 経団連、企業アンケートという状態なのだから。

就職産業の方々のセールストークは半端ない。