学生に主体性が足りないという意見は何を述べているのか?

「今、就活生をお持ちの親であるみなさま、あなたたちの育て方が失敗でした。」と経団連所属の企業の方々はおっしゃっています。

最近の大学生には主体性や創造力が足りない――産業界にこんな不満があることが、日本経団連のアンケートでわかった。最近の新卒採用で企業側は、募集人数に達しなくても求める人材がいなければ採用しない「厳選採用」を続ける。内定率の向上には、大学教育の内容を巡る企業と大学のミスマッチを解消する努力が求められている実情が改めて浮き彫りになった。

大学生の採用で重視すること(複数回答)を企業に1〜5ポイントで評価してもらったところ、「主体性」が平均4.6ポイントで最多。「コミュニケーション能力」と「実行力」が4.5ポイントで続いた。

一方、最近の大学生に不足している素質を尋ねる(同)と、一番多かったのが「主体性」で89.1%。能力・知識面で不足を尋ねた(同)ところ、既存の価値観にとらわれない発想ができる「創造力」が69.3%でトップだった。

大学に取り組みを期待することの質問(同)では「教育方法の改善」が76.5%を占めた。具体的には、学生に体験活動をさせる授業などが挙がり、教員が一方的に講義する授業への不信を示した。

企業側は大学教育にどう参加しているのか。27.3%が幹部や実務担当者を大学に派遣して講義をし、インターンシップを実施している企業も48.3%に達した。経団連は「今後も大学側との協力を進めたい」と話している。

アンケートは昨年9〜11月、経団連会員企業1283社と非会員の地方中堅企業に尋ね、596社から回答を得た。(吉田博紀)

非常に正直な話、大学の4年間で学生に主体性が育つならば、家庭で過ごした22〜4年間でなぜ主体性が育たないのでしょう。そして、今の就活生には主体性がないと感じている人たちがいます。これは大学の責任ですか?家庭の責任ですか?

と、ひねくれたことを書いていますが、そもそも、企業の採用担当の人たちはどうやって主体性という得体のしれないものを測定しているのか非常に疑問です。感覚論では?

と、責任の投げ合いをしてもしょうがありませんので、私は自分が担当する授業や卒業研究・修士研究指導を通して、学生の主体性を育てるためにがんばっていきたいと思います。そういえば、そもそも、私は私の主体性を育てないといけません。