日本人留学生数の推移

「若者は内向き」という誤解に便乗して。

日本人留学生数(人) 18歳〜21歳に占める留学生の割合(%) 大学生数に占める割合(%) 18〜21歳人口(人) 大学生数(人)
1990 67992 0.883012987 3.616595745 7700000 1880000
1998 43071 0.633397059 1.897400881 6800000 2270000
1999 57281 0.870531915 2.47969697 6580000 2310000
2000 123724 1.945345912 5.264851064 6360000 2350000
2001 130024 2.100549273 5.463193277 6190000 2380000
2002 126181 2.078764415 5.257541667 6070000 2400000
2003 127618 2.134080268 5.295352697 5980000 2410000
2004 125374 2.132210884 -- 5880000 --
2005 122090 2.127003484 -- 5740000 --
2006 116990 2.100359066 -- 5570000 --
2007 110655 2.045378928 -- 5410000 --
2008 101127 1.92990458 -- 5240000 --
2009 92936 1.829448819 -- 5080000 --

18〜21歳人口に対して 0.1〜0.3%の変化で若者が内向きであるとか言われちゃうの?この留学生数の変化って、景気と連動していない?

よく分かるゆとり世代換算表でまとめた、有効求人倍率とあわせてみてみる。

日本人留学生数(人) 18歳〜21歳に占める留学生の割合(%) 大学新卒求人倍率
1990 67992 0.883012987 --
1998 43071 0.633397059 1.68倍(1998年新卒)
1999 57281 0.870531915 1.25倍(1999年新卒)
2000 123724 1.945345912 0.99倍(2000年新卒)
2001 130024 2.100549273 1.33倍(2002年新卒)
2002 126181 2.078764415 1.09倍(2001年新卒)
2003 127618 2.134080268 1.30倍(2003年新卒)
2004 125374 2.132210884 1.35倍(2004年新卒)
2005 122090 2.127003484 1.37倍(2005年新卒)
2006 116990 2.100359066 1.60倍(2006年新卒)
2007 110655 2.045378928 1.89倍(2007年新卒)
2008 101127 1.92990458 2.14倍(2008年新卒)
2009 92936 1.829448819 2.14倍(2009年新卒)

2005年から留学生が減ったのは2009年(リーマンショック直前)まで、雇用が回復してきたからでは?留学するよりも就職したいということだったのではないだろうか。これを内向きというなら内向きかもしれないけど。

追記:日本人留学生の統計情報はどこにある?

この資料より。就学の場合はビザの取得を必ず伴うので、受け入れ国側は把握できるけど、出国時に日本の政府機関に届け出しないから日本側できっちり把握する仕組みなんてないよね。