売りをどこにするか

ここまで来て方向性を見失った。山のような論文のコピーとリストは手元にあるが、何をしていいかわからない。有名な学会のJournalに載るような研究に、アホ学生、しかもこれから修士号を取ろうというレベルで何か出来る気がしない。輪講とかで論文紹介するのが精一杯だ。自分でこいつらよりcoolなやり方を考えましたとか論文を書ける気がしない。

論文の新規性という言葉がわからない。意味はわかる、他の人の真似をしたんじゃだめだということだろう。じゃあどうすればいいのか皆目見当も付かない。

まだ誰もやっていなければとりあえず何でも良いのでは?

売り:新規提案(0を1にした)

  • 貢献:〜の観点から必要とされていたが、未だ**は存在していない。なので**を開発/構築/実現した。
  • 説得方法:
    1. 「〜の観点から**は、??という条件を満たしていなければならない。しかし、??を満たす**は未だ存在しない」ということを類似研究を例にあげながら説明する
    2. 私の開発/構築/実現した**は??という条件を満たしているということを実験や実証例を通して説明する
    • ソフトウェアの開発、アルゴリズムの提案、データ保存法の提案&実装

売り:改良した(1を100にした)

  • 貢献:〜の問題を解決するために**が提案/開発/構築/実現された。しかし、??の観点から、**の効率/性能は良くない
  • 説得方法:
    1. ??の観点からすると**の性能/効率が不十分であると納得させる。
    2. 現在の**の性能/効率が悪い原因/メカニズムを分析する。
    3. 改良法を提案する
    4. 従来の**と改良した**を〜の観点から性能/効率評価する

売り:比較した

  • 貢献:〜の問題を解決するために多くのツールアルゴリズム/方法が提案されている、しかし、**の目的においてどれが有用であるかは明らかでない。そこで、??の指標を用いて**に最適なツールアルゴリズム/方法を明かにした
  • 説得方法:
    1. 〜の問題を解決するために多くのツールアルゴリズム/方法をすべて列挙する(読者が納得するぐらい列挙する)。
    2. **の目的のために考慮するべき指標(基準)を提案し、その妥当性を納得させる
    3. 提案した指標(基準)に基づき、列挙したツールアルゴリズム/方法を比較する

おわりに

とりあえず、上の3つの型のどれかにはめてみたら良いのではないだろうか。