免許更新講習ってまだ続くの?

Twitterで教えていただいた。

免許更新講習の位置づけがさっぱりわかりませんで書いたように困惑していた免許更新講習には今年は当たらなくてほっとしていたのだけど、撤退戦のノウハウを蓄積して欲しいを書いた状況のときとは異なり、まだ続くらしい。民主さん、はっきりさせて!

教員免許が失効しないように、大学などで授業を受ける免許更新講習が大盛況だ。昨年は申し込みが少なく、開催中止が相次いだ。だが、今夏は、民主党が訴えた制度改革を含めた議論がなかなか進まないこともあり、教員が講習に詰めかけている。

 昨春、導入された免許更新制は、教員免許の有効期限を10年に設定。35歳、45歳、55歳を区切りに、それまでの2年間に大学などで30時間(必修12時間、選択18時間)受講することが義務づけられた。全国で毎年10万人程度が対象で、大型の休みに大学などで開かれる講習を受ける。

 昨年は各大学などが免許講習の講座を開設したが、申し込みの段階で、ゼロや5人以下などの講習が出て、多くの大学で開催中止が相次いだ。

 政権交代で更新制が廃止になるか見極めようと様子見の教員もいたとみられる。このため、今年は講習数を絞り込む大学が増えた。

 民主党は昨夏の総選挙のマニフェスト政権公約)で、現行の制度を廃止することを念頭に「免許制度を抜本的に見直し、養成課程を6年制(修士)にする」と訴えたが、中央教育審議会文部科学相の諮問機関)で見直しへ向けて具体的な作業が始まったばかり。更新制の存廃がまだ決まらないこともあり、状況が一変した。

 8月に6講習(定員200人)を開いた玉川大(東京都町田市)の場合、5月上旬の申し込み開始後、すぐに定員に達した。8月3〜4日に開かれた選択講習「円滑な対人関係を促進するためのコミュニケーション」を受けた2年後の春が期限という女性は「制度がどうなるかわからないけど、いまの状態だと、必ず講習を受けないと職を失うので」と話した。(編集委員・山上浩二郎)