リンク:Thsc:SPring-8事業仕分けは科学への冒涜ではない

世界に誇る「科学インフラ」が、なぜ「税金のムダ」なのか?に対するカウンター記事。とてもよいエントリー。

SPring-8事業に関する事業仕分けの影響を復活折衝まで含めて考えると、一概に悪かったとは言えないという主張。タイトルでちょっと損している感がある「SPring-8事業仕分けの目的は元々は科学への冒涜ではなかった」がこのエントリーで最も言いたいところだと思う。

上記エントリーの私の理解は以下のとおり。

  1. 財務省、仕分け人の何人かは元々SPring-8事業本体予算でなく、利用促進費11億、ビームライン増設6億の本体稼動に影響がない予算についての無駄について議論の対象としていた。
  2. 説明人の説明の仕方と一部の仕分け人の暴走により、本体予算についての議論になってしまい、それが世界に誇る「科学インフラ」が、なぜ「税金のムダ」なのか?の記事に書かれているような「感情」を生み出してしまった。
  3. しかし、復活折衝後のSPring-8事業の予算は、もともとの議論対象部分についてちゃんと検討され、削られている。そして、本体部分には影響がでないように予算が当てられている
  4. 以上より、結果として事業仕分けは、SPring-8事業における本当の無駄を削減する役にたったといえる
  5. 世界に誇る「科学インフラ」が、なぜ「税金のムダ」なのか?の記事で、既に復活折衝まで終わっているのに11月の事業仕分けのことについて「だけ」取り上げるのはアンフェアでないか?

概ね賛同。ただ、事業仕分けの際の官僚を批判して、復活折衝をした官僚を褒めていないのはバランス悪いと思う。