うまい宣伝手法:キヤノンマーケティングの採用時期変更知らせ(タイトル変更済み)

追記

blupyの日記:カラスはチンパンジーよりも賢い(6歳児並みに賢い)/それはキャノンマーケティングでご指摘いただいた。完全にキヤノン本社と勘違いしていた。なのでエントリーのタイトルを変更しました。でも、エントリーの論旨はほとんど影響しないので、そのままにしておきます。blupyさんご指摘ありがとうございました。

本文

現在の状況を分析し、弱みを強み(最悪でも好印象)に変えるうまい手。素直に人事部と広報部は良い仕事をしていると思う。

できれば、この流れで新卒採用も止めてほしいところ。「新卒採用=年1回採用」ではなく「新卒採用=年齢によって採用機会すら認めない」なので、「エントリーレベル採用=職務経験なし」と変えれば別に年一回の採用でも構わない。これなら現行の採用慣習から切り替えはそんなに難しくないと思うのだけど。「人間関係が・・・」とか「給与体系が・・・」とかは多分幻想だと思う。

給与体系については実際のところ「入社して何年目」が年功序列制度の肝なんだし、雇われる側がその給料で構わないといっているのならば誰も困らないはず。また、人間関係についても企業対企業の取引時には、自分よりも年下のクライアントに頭を下げたり、敬語使ったりするのが普通。あと、ご近所付き合いや趣味の活動(草野球、草サッカー、合唱、器楽などなど)でも、年齢がバラバラであることが普通なのだから、礼儀正しく接することができているならば、そんなに精神的負担ではないと思う。「OJTがやりづらい」というのもあると思うけど、これだけ分業化が進んだ現代において年下からものを教わる、年上にものを教えることが耐えられない組織の方がやばい。新技術取得の際は、いつも年上の人からしか学べないということ?

慣習を変えるのが面倒(変えなくてもうまくいっている)というのが一番のポイントだと思うので、今回のキヤノンの取り組みでキヤノンの人気が高まり、人員が殺到するようになったら、それを横目で見ていた企業が「新卒採用自体を止める宣言」をするかもしれない。そういう意味で今回のキヤノンの宣言は素晴らしいことだと思う。

うちの大学もやらないかな「重要なお知らせ:昨今の博士課程修了後のキャリアパスを鑑み、今年は博士の募集を行なうのがちょっと遅くなります・・・」