結構、小さな理由で研究者は発表に行かなくなる

情報秘匿はありとあらゆる局面で宇宙開発に悪影響を及ぼす

具体的に書いていこう。宇宙科学や宇宙工学、地球科学、地球観測などの分野は、情報の公開と共有が基本原理となっている。この分野に秘匿の波が及ぶと、研究も技術開発も衰退することになる。現にアメリカでは911同時多発テロ以降、アカデミックな世界での研究発表が「国家の安全のため」という理由から制限されることが多くなり、それを嫌った海外の研究者が欧州の学会などに逃げてしまい、アメリカが主催する国際学会の規模が縮小するといった現象が起きている。

引用元の記事の中で気になった部分を抜きだし。ここでは「国家の安全のため」という理由から研究発表が制限されるので国際会議の規模が縮小するという話だけれども、身近にいる在日のアジア系外国人研究者は、もっと小さい理由である国で開催される会議を忌避するようになるみたい。曰く、「アメリカの入国の手続きが面倒になったから、アメリカで行なわれる会議には参加しない。」「**国はビザの取得が面倒なので会議に行きたくない。」「**国は、ヒゲを長く生やしているというだけで入国審査が長くなるから嫌」。

代替のない会議だと別だけど、代わりがあるならわざわざ手間をかけて会議に参加したくないよね。ビザ取得に週間単位とか本当に勘弁。いろいろ別の仕事もあるし。