やるべきことをやり、言うべきことを言うのみ

もうすぐ、8月30日が終わる。私は今回、小選挙区は民主、比例は共産に投票した。どうやら民主党が3分の2以上の議席衆議院を制しそう。日本は大きく変わりそうな予感がするけど、多分、気のせい。50年間続いてきた諸々のことは、ある条件の下でそれなりに適切なことだったわけなので、与党が変わって数ヶ月でその条件がいきなり変わることはない。

大好きな小説の十二国記に「責難は成事あらず」という言葉があるけれども、自民党がやってきたことをただ否定するだけならばサルでもできて、じゃあ、どれが適切なことでどれが不適切なことなのか、現在の状況においては新たに何を行い、逆に今までやってきた何を止めるべきなのかを見極めることこそ本当の「成事」。

上がどう変わろうとまず重要なのは私自身が今後も生きていけるようにすること。そのためには、研究やって論文書いて業績をつくり自分の地位を確保し、自分の分野においての発言力を増すように心がける。また、教育においては、より授業の技術と学生指導の技術を習得し、社会にとって有用な学生を輩出できるように精進する。あとは、いろいろなことに興味をもち、さまざまなことに自分の意見を持てるようにする。

たぶん、数年間は政権交代の余波で政府は混乱し、官僚機構も自民党が与党のときよりは右往左往せざるえないはず。しかも、民主党の経済観はどうも世論迎合的なので、不況をさらに長引かせそうな気がする。でも、それはある程度折込ずみにがんばるしかない。

大学行政も最初は人気取りに大学に有利な政策をやろうとするだろうけど、あとで財源がなくなって自民党よりも大学に厳しい政策をとるんだろうなぁ。