TAの給料でどうやって授業料をまかなうかの答え

一番大きなファンディングのチャンスは、大学院生講師(大学によっては、ティーチングアシスタントともよばれる)をすることだ。ミシガン大学の場合、ティーチングアシスタントを25%以上(週の労働時間40時間の1/4=10時間を費やすという意味)のアポイントメントでとれると、授業料全額免除、大学教員と同じ健康保険(1年以上TAをやれば歯科保険もつく)、リッチではないながらも、生活できるレベルの給料がもらえた。そのほか、ティーチングのトレーニングを受けさせられるときは少しながらも給料(そのぶんの時給、あるいは生活費に相当する額)がもらえたりもした。これがとれれば、生活はとりあえずは安泰だということだ。(25%に満たないアポイントメントでも、授業料部分免除があったりする。)ただ、毎学期毎学期応募するというプロセスを経なければならず、安定的に常に職が得られるというわけでもない。

アメリカの大学の大学院生はTAやRAで授業料を稼いでいるという話を聞いていてずっと疑問だった「TAの時給ってそんなに高いの?」。そうじゃなくて、TAを行うことで授業料免除になることもあるのね。疑問解決。

ちなみに私の勤務している大学だとTAの時給は1,000円前後。しかも予算がないので授業時間分しか時給は払われません(2時間×15コマ分=3万円前後)。これだと授業料をまかなうのに半期だけで20以上の授業のTAをやらなければならない。