参加記(4):博士に対するスーパーマン幻想をいかに打ち破るか?


「今まで博士号取得者がいなかったコミュニティの中に新たに博士号取得者が加わったときの周囲の過剰な期待と大きな失望がつらい」と企業に就職された方がおっしゃっていた。

確かに博士就職難話の鉄板切り返し「そんなに優秀なら自分で起業しろよ」でも書いたように、Web上でも「博士=スーパーマン or 万能の天才」というとらえ方が多いもんなぁ。私も自分の親に「お前は博士課程を卒業して自分のことをえらいと思っているかも知れないけど、人のことをバカにするような態度はとるな」と言われたもんなぁ。いや、えらいと思っておりません。学生のみなさんに偉そうに振舞っているのはそれが仕事だからです。

またもやサイコムの富田さんの主張がよかった。「今まで博士号取得者がいなかったコミュニティの中に新たに博士号取得者が加わったときに、仲良くなろうとか努力するよりは、そのコミュニティに存在するニーズを探し出し、それを自分が満たせることをできる限り早く証明するのが、そのコミュニティにおいて自分の居場所を作る最良の方法だと思います。」とのこと。

ただ、そうは言っても失望されるのはしんどいので、身近な人に博士は専門家であって万能の天才やスーパーマンじゃないんだよと地道に伝えていきたい。

でも、博士に無縁の方々は、博士と言うのは

  • いつも白衣を着ていて
  • 頭はぐしゃぐしゃで
  • なぜか他人が聞いてもきっちり理解できる説明調の独り言をしており
  • なぜか助手がいて
  • 女性の博士はなぜか白衣の下が露出多めで
  • 女性の助手はもっと露出が多めで
  • 家には地下室があり
  • なぜか試験管がならんでおり、かつ、なんか煙が試験管から出ており
  • 二つボタンしかないリモコンでいろんなことができちゃったり
  • 秘密マシンが登場したり
  • 近所のプールから巨大ロボが発信する

と思っているんだろうなぁ。われながら、昔の戦隊もの or 仮面ライダーの影響だわ。