最初の榎木さん、富田さん、瀬々さんプレゼンテーションの感想
榎木さんと富田さんのプレゼンテーション
NPO法人サイエンス・コミュニケーション(以下、サイコム)というNPO法人の取り組みを知ったのは今回大きな収穫だった。
富田さんがプレゼンテーションで触れていた「博士課程で得た技能の再認識プログラム」はとても興味深かったのでこの後のオープンディスカッションでは富田さんを捕まえて根掘り葉掘り聞いてしまった(後述)。
瀬々さんによる秋田県の博士持ち教員の話
どうして、教員を目指したかという話と現状、実際に教員になってみて分かったことなどをお話いただいた。秋田県の教員になる直前の経歴が台湾の大学でのポスドクであるというのが驚き。ポスドク事情はそういう状態になっているとは。
瀬々さんのプレゼンテーションで面白かったのは以下の事柄。
- 自分は専門分野には詳しいが担当外分野のことはあまり知らない。一方で、他の先任の教員のみなさまは自分の担当分野外のことについてもざっと知っている。
- 生徒は、先生はなんでも知っていると思っているので担当科目に関わらずいろいろ質問をしてくる。ましてや博士号を持っている自分は本当に何でも知っていると思っている。
- 教えるということが好きならば、楽しんでやっていけると思う(「研究をやる時間がなくなったときに先生を続けるモチベーションはなくならないか?」という質問に対しての答え)
- どのように教えれば良いかということ自体も研究のテーマと成りえる。(同じく、「研究をやる時間がなくなったときに先生を続けるモチベーションはなくならないか?」という質問に対しての答え)
- 秋田県側は、博士持ち教員が学校や生徒に良い影響を与えることを期待しているので、その期待にこたえられるようがんばらなければならない。ただ、「生徒の憧れとなるような先生」「生徒への良い影響」など定量的に量りづらいものを期待されているのでがんばらなければならない
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