計算機科学系なら卒論は3月中にまとめなおして国際会議に投稿しよう

論文を評価して貰う時には『この論文を学術雑誌に投稿するためには何が足りないか』について意見を聞きましょう。 分野によっては非現実的かもしれませんが、研究者を志す学部4年生には卒論を改善したものを一度投稿してみることをお勧めします。 無料で自分の研究について検討して貰えて、場合によっては大学院における研究方針まで示唆して貰える訳ですから、チャレンジするべきだと思いませんか?

とてもよい提言。大賛成!

私の属している研究室では、修士進学者であるならば、ほぼ強制的に卒論をまとめなおし査読つき国際会議に投稿させている。理由は、修士の修了要件の一つが、少なくとも1編の論文を査読つきの学術雑誌・国際会議論文集に載せることなため。進歩が急激な分野はだいたい国際会議での発表が評価される可能性が高い。計算機科学、情報工学系は国際会議での発表がそれなりに評価されるので、査読つき国際会議もたくさん存在する。

国際会議は長期休暇中に行われるのが多いので、投稿機会が多いのは1〜3月(会議の開催は夏)、8〜9月(会議の開催は冬)だ。3月に投稿しないと、次の投稿時期は8〜9月になってしまう。一方で、4月からは、修士の講義が始まってしまうので案外時間がとれない。テストまで終わるとあっという間に8月。ちょっと休憩していると夏休みがすぐに終わり後期の講義が始まる。後期の講義が終わるともう就職活動のシーズン到来。1〜3月は後期のテストと就職活動開始が重なり、わたわたしている間に、修士2年目の4月が到来。就職活動が終わる6月くらいには、修士論文のまとめが目の前にそびえたつ。

私の所属する研究室で修士の修了にてこずる人の多くは、修士2年の8月までに外部に論文を投稿していなかった人。この場合、修士論文の執筆と平行して、投稿論文を執筆し、投稿を繰り返さなければいけないので精神的に負担が大きい。迫るタイムリミット、つみあがる不採択の通知。ああ、おそろしい。

そういう羽目に陥らないためにも、修士進学者には3月の時点で卒論をまとめて国際会議に投稿するようにほぼ強制している。この強制がかなりうまくいっていないのだけど。でも、3月でとりあえずまとめておくと、8〜9月にちょっとはっぱをかけるだけで、論文を投稿できる段階まで持ってくるのがたやすい。

最近は、若手研究者を育てようという気運もあるため、丁寧に査読することを方針とする学術雑誌や国際会議も結構ある(採択されるためには何を追加すべきかという視点でコメントしてくれる)。ぜひ、そういう雑誌や会議の情報を先生や先輩から聞いて、そういうところに投稿してみると良い。