麻生さんすごくまともなことを言っていると思う

ダボス会議における麻生総理大臣特別講演を読む限り、私が最近読んだ経済系の本に忠実な発言をしているように思える。強いて言えば、日本銀行の金融政策はまだ不十分だというべきか。

気にいったところを抜粋。

経済的繁栄と民主主義を希求する先に、平和と人々の幸福がある

修行僧的に平和を目指しても誰でも実現できるわけでもないもんね。

昨年11月、ワシントンで金融・世界経済サミットが開催されました。私は、日本の経験を踏まえて、金融機関の不良債権の迅速な処理と、公的資金による資本注入の必要性を提言しました。さらに、中小国・新興国のため、ドルを中心とした流動性の確保が必要と考え、最大1,000億ドル相当の対IMF融資を表明しました。産油国や外貨準備を多く保有する国が、こうした努力に加わることを歓迎します。今でも強くそう思っています。

日本として実行したことをちゃんとアピールするのはとても良いことだと思う。

一方、危機の克服には、貿易、投資の流れが阻害されないことが大前提です。我が国の輸出企業も、極めて厳しい状況にあります。しかし、日本は、1929年の大恐慌の教訓を踏まえ、決然と保護主義と闘います。そして、WTOドーハ・ラウンドの早期妥結に向け各国と協力してまいります。

世界の貧困をなくすには自由貿易であることが大前提らしいのでこれは重要な発言だと思う。農作物の規制とどう関連するのか?

世界経済を再び安定的な成長軌道にのせるには、米国における過度の消費と、各国、なかんずく黒字国の不十分な内需に起因する世界的不均衡を是正しなければなりません。外需依存からは、脱却すべきです。

内需拡大が重要だというのは首相も認識していること。頼もしい。あとは方法論か。

私は事業規模で約75兆円(8,400億ドル相当)の景気対策を決断しました。財政措置だけで約12兆円(1,350億ドル相当)、日本のGDPの約2%に相当します。金利をゼロ近くまで下げても民間資金が設備投資に向かわない状態では、政府の財政出動が必要です。これは我々が1990年代のアジアの通貨危機から学んだものです。異常な事態には異例な対応をもって当たる。日本の90年代の経験です。

ニュースで聞いたことないんだけど、「75兆円の景気対策」って、いつ決まったの?

日本は、インド洋での海上自衛隊による補給活動に加え、ソマリア沖の海賊対策に自衛艦を派遣します。また、民生分野は日本の得意分野です。2つの事例を紹介します。
 アフガニスタンでは、元兵士約6万人の武装解除と社会復帰を実現、のべ4千万人へのワクチン供与と50のクリニックへの機材供与、500以上の学校の建設・修復と1万人の教師育成、30万人の識字教育を行いました。今後も、こうした日本らしい支援を一層推進してまいります。
 パレスチナガザ地区では、多数の民間人が犠牲となり、人道的見地から見過ごし得ない状況となっています。日本は、紛争発生後速やかに 1,000万ドル規模の緊急人道支援を行い、さらに23日には毛布等、我が国の備蓄物資を供与しました。こうした人道支援に加え、より長期的な取組として、ヨルダン川西岸地区のジェリコに、「平和と繁栄の回廊」として農産業団地を開発すべく、イスラエル、ヨルダン、パレスチナ自治政府と話し合い、当事者間の信頼醸成を図り、今プロジェクトを進行させつつあります。

やったことをアピールするのはよいこと。でも、ニュースで聞いたことない。

世界一エネルギー効率の良い日本はそのモデルケースです。過去30年間、産業部門のエネルギー消費量を増やすことなく、実質GDPを倍増しました。単位 GDPあたりの一次エネルギー消費量はOECD諸国平均の半分、世界平均の3分の一以下です。石油危機をチャンスに変えたのが、日本の歴史です。

本当に?言いすぎじゃないと思うほどのアピール。

2009年が重苦しい幕開けとなったことは認めざるをえません。しかし、我々は、この挑戦を奇貨として、より良い世界を創り上げていく、強靱さ、しぶとさ、そして楽観性を持つべきです。より良い世界とは、何か。
 第一に、一人一人が自らの努力により能力を開花できる世界です。
 第二に、人種、民族、宗教などを含めた、多様性が尊重される世界です。
 第三に、経済理性が復権し、競争と規制のバランスのとれた世界です。
 経済的繁栄は、このようなより良い世界の基盤であります。

良いこと言うなぁ。これぐらい対外的にアピールできるなら漢字が読めないことぐらい許してあげてはどうかと思う。